松之山街道５ 松之山街道は４年前に、上越市高田から松代町木和田原までを２日間で歩きました。今回はその先を２日間で塩沢まで歩くことにします。 （松代も４年前に十日町市に合併しました） １日目、上越新幹線からほくほく線に乗り継いでまつだい駅には９：１６に着きました。ここからタクシーで国道４０３号線を走り、５〜６分で木和田原に着きました。前回は降雨のため、ここで街道歩きを断念したのです。 木和田原〜蒲生宿 写真は今回のスタート地点である木和田原の国道４０３号線との分岐です。 緩い１車線道の上り坂を棚田風景を見ながら登り、尾根に近いところからはほぼ平坦な道になります。 Ｔ字路は右に行きます。このように尾根近くにも田んぼが作れるのは雪解け水が豊富なのでしょう。 右カーブのところを真っ直ぐに入るのが旧街道なのですが、最初はまったくわからなくて行き過ぎてしまいました。 雪倒れの木々の隙間から覗くと辛うじて道型が見えます。 何んとかそこを潜るように入って行くと徐々に歩けるようになり、すぐに車道の切り通しの上に出ます。 この部分は尾根を南北に横断する車道が造られた時に廃道になったものと思われます。 車道を横断した先に入ってみます。 ２００ｍ程先までは何とか道とわかるのですが、その先で道筋がわからなくなってしまいました。 こんな斜面の山の中になりました。当然、道とは思えません。国道の道路を走るクルマの音はずっと聞こえており、そのうちその国道が見えてきました。 ちょっと街道の道筋より北方向に外れてしまったようです。二万五千分の一の地図には点線道として記載されている街道があるはずなのだが、もうこの付近は利用する人も無く廃道なのでしょう。 その国道２５３号線に下りるにはかなりの段差があり、それでも何とか国道に出て東方向に向かいます。 街道は国道の右の尾根を行っていたようです。少し行くと棚田の撮影地と右に入る旧国道があります。 旧国道に入るとすぐに十字路があり、横断する道が街道のようです。その街道も道路改良で面影は無くなっていますが、そこから街道を辿ります。 少し下ると右から旧国道と左からは国道バイパスと合流して蒲生宿に入ります。 静かな蒲生宿です。標高は３００ｍ程（松代の街よりも１００ｍくらい高い）の尾根にある高原のような集落ですが、観光施設などは無いようです。 地図を見るとこの直下をほくほく線の長いトンネルが通過しているのです。松之山街道はほぼそのほくほく線と並行して東に向かいうのです。 蒲生宿〜松代宿 蒲生宿の外れから国道と別れて左に入ります。 街道はさらに左に入っていたようですが、学校のグランドなどで消滅しているようなので、車道を行きます。 ここにも棚田の撮影ポイントがありますが、平日の今は誰一人いません。 その先に学校グランドの標識がありますから、街道はこの辺りで合流します。 街道はずっと尾根付近を行きますが、人家も点在しています。 Ｙ字路は右に行き、その先では左の山道へ入るのが街道です。角にある木柱は送電線保守道の案内柱です。 いい感じの草道になってきました。 切り通しの先でまっすぐ行く街道は藪となっており通行は困難です。右へ曲がって急坂を上るのが送電線保守道のようで、その道を回って行くことにします。 ここらがその藪道の出口でしょう。合流して進みます。 舗装の車道に出ました。ここも車道の開削で街道が切られています。ここを横切ります。 杉林の中の比較的歩きやすい道です。 ここは地滑りがあった跡のようですが、足跡を辿ってなんとか通過できます。 このあたりも尾根近くの平坦な道で楽なウオーキングが楽しめるところです。 切り通しの先からはコンクリート舗装の農道となり、下り坂になります。 前方に松代の街が見えてきました。 棚田の中を下ります。 松代の宿場町です。中央通りは旧国道に沿って栄えた静かな町並みです。旧街道はこの通りの裏側を行っていたようですが、道筋は良くわかりません。 ここまでも街道の案内標識はまったくありません。地図とコンパスが頼りでした。 ＜平成２１年５月＞ 次へ Copyright (C) 2009 JA1KLB