南北(飛騨)街道・福島町

旧福島町に入る

旧福島町上之平に入って「恵那新四国十四番」の石柱がありました。上之平弘法堂への入口のようです。
その先で地図を見ると十字路で直進のはずなのだが、T字路になっていました。 ちょうど近所の方がいましたので尋ねると、現在は道が改良されて付け替えられているのです。古い道は民地に払い下げられて消失しているのです。 国土地理院の地図も出来るだけ小さな道でも早く修正して欲しいものです。(レポートの必要があるかも。。)
福島福島

ここがかつての十字路です。手前は民家への道に変わっています。
先へ進んで丘を越えたところからは新しい車道になっていますが、たぶん旧街道はこの民家の脇を下っていたものと想像します。クルマがおいてあるし、その先は藪になっているようなので入るのはあきらめます。
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車道を下って行き、森を抜けたところで旧道と合流して山之田集落に入ります。この辺りも丁度桜が見頃になっています。
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左側には田園風景が広がり、その向こうの低いところの付知川沿いを国道が走っているはずです。旧街道は高台を行き小さな丘をいくつも越えて行くのです。
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付知川支流の松島川を渡ってまた少し上ります。その先に結構大きな榊山神社があります。
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その先、中津川市の文化財に指定された「あかばねの道標」がありました。大きいのがひとつ、小さめのものが2つ建てられています。 ここからも右へ行けば木曽に行けるようです。
(右の写真はクリックすれば拡大します)
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十字路を過ぎて次のY字路では左に行きます。ここは写真のように道なりだと右へ行ってしまうため、ちゃんと地図を見ていないと間違えやすいところです。
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旧国道に出た後まもなく国道257号線に合流して長根川を渡ります。橋の手前には長根バス停があります。
かつての街道は橋の少し下流を渡っていたものと思われます。
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栗本街道という標識もあるが、この舗装道がそうなのでしょうか。 橋の先を少し左に行ったところの商店の先を上っていきます。落ち葉の堆積した舗装の道です。
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車道と合流してからも坂道が続きます。直進する坂道は結構急坂なので、途中で疲れて思わず休憩をしました。
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中学校のグランドの脇で真っ直ぐな坂を上りきると平らな丘の上を行く感じになり、国道を斜めに横切ります。
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国道沿いに下野庚申堂の三猿の像がありその向こうにドライブインがあるのが見えたので、そこのラーメン店で昼食とします。ここを逃したらもう食事処は無いでしょう。
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小野沢から田瀬坂へ

この辺り旧街道を探しながら行っても良かったのですが、そのドライブインの横の道を行ってみます。これは明治時代に造られた新道のようです。 お城は福島城となっているドライブインです。
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馬場集落にはちょっと古そうな家やお地蔵様もあります。
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ここで明治新道と旧街道が合流します。いい感じの町並みになっています。 中津川からここまで歩いて、途中には大きな宿場町と思われるところはありませんでしたが、ここあたりはちょっとした宿場町だったのかも知れません。
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街中で左に分岐がある交差点に道標があります。「右者下野庚申道左ヒダツケチ」と書いてあり比較的新しい道標(明治時代)かと思います。 私は旧街道で飛騨・付知方面に向かうので取りあえず坂下方面へ直進します。
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その先のY字路は左です。右へ行くのは木曽・坂下方面への新道です。右の写真はそのすぐ先の坂下方面の旧道です。 先ほどの道標のところから坂下へ続く道は現在、国道256号線になっています。
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さらに道なりに進みますが、この辺りもどうも明治の新道のようです。
下りにかかってまもなく、右からの車道と合流するすぐ手前で踏み跡のない草道が森の中に下りています。普通は道とは気が付かないようなところです。 その手前は空き地になっています。最初は間違えてその空き地の奥に続く道に入ってしまいました。
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境界を示す赤い杭も打ってあり、人はほとんど入っていないようだが、刈り払いはされている道で、ここからの街道は地図には載っていない道になります。
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それも100m程下っていくと草道の綺麗な林道に出ます。
街道はここからもまっすぐに下っていくはずなので先を見ると、藪になっているが良く見ると道跡らしい空間のところがあります。
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人の通った跡も無いその熊笹の藪を100mほど掻き分けて進むと草道の林道に出ました。すぐ先が沢(小野沢)のようで水の流れる音が近くに聞こえます。
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さらに道跡もわからないイバラの藪を20mほど沢に向かって進むと向こう岸に道がある様子が見えました。 橋が架かっていたと思われる石積みがある沢を石伝いに渡ります。
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小野沢の橋跡には腐りかけた丸太が1本だけ架かったままになっています。かつては木橋だったのでしょうか。今回参照した昭和58年発行の「歴史の道調査報告書」では土橋が架かっている、と書いているが、その頃は渡れる状態だったのでしょう。
石伝いに沢を飛び越えて渡ったところには石垣があり、その向こうには農地が広がっています。石垣のところには茶屋でもあったのでしょうか。
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街道の道筋は農道には出ないで石仏のある脇から山に上がるようです。ここにも地積調査の杭とリボンがあり、道の境界とわかります。
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すぐに直進と左に行く道跡になり、方向から判断して左に行くことにします。
赤いリボン伝いに行きますが、どうも道では無いような状態になってきます。でも斜面右上には別荘らしきログハウスが見えます。
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いずれにしても熊笹を掻き分けて別荘地へ出て車道に出ました。
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道端には石仏もあります。このあたりが峠でしょう。
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舗装になった道をしばらく下ると集落に出ました。
街道はこの沼の西側を行っていたようですが、もう通れないようです。
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仕方なく沼の東側を行く2車線の県道を下ります。珍しく路肩に自販機があったので一休みします。このような歴史の道の歩きでは結構自販機さえも無いところが多いのです。
大きく車道がカーブした先で、ここから旧街道が右に分岐しています。左側を見ると旧道と思われる農道が下に下りています。ここはバス停もある田瀬坂です。 実は明日には下呂まで歩き、帰りは中津川まで路線バスに乗る予定なのですが、坂下駅経由中津川駅行き北恵那交通バスはここを通るのです。
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旧街道の坂道を行くと文化財指定の道標(左きそみち)がありました。ここからも木曽方面に行ける道のようです。しかし、文化財指定と書かれた木柱は下が腐って倒れていました。(写真はなんとか立てかけて撮影)
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<平成21年4月>

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