- 笹子峠へ向かう
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八王子駅始発のJR中央線甲府行きに乗って、笹子駅には9時20分に着きました。
駅前の国道を20mほど戻ったところにバス停があり、そこから階段で上っていく道がある。これはスイッチバック時代の笹子駅に向かう道だった。現在の駅舎跡は保線施設になっているようです。
さあ、今日は久しぶりの大きな峠越えです。中央線のガードのところに歩行者用のトンネルがあるのでそれをくぐります。
その先には国道から少し離れる旧道に続いていました。
静かな旧道もすぐに国道に合流してしまいます。
笠懸地蔵というのが立っていました。このあたりから旧黒埜(黒野田)宿なのでしょうが、あまり宿場の雰囲気はありません。
しばらく行くと橋の手前で旧道が左に別れて、笹子川を旧橋で渡ります。
橋の先でまた国道に合流すると、向こう側のお寺の入口に一里塚跡の標識のみが立っていました。
その先で中央線の笹子トンネルの上を通ります。鉄道写真を撮るには良いところです。
再度、笹子川を渡ります。これから上る笹子峠はここから見る正面辺りでしょう。
道端の塚の上に石仏群があります。
ドライブインの駐車場に100円の自販機がありました。最近はこのようなディスカウント自販機も所々で目にします。
コンビニの先で国道は右に大きくカーブして笹子トンネルに入って行くが、旧道はここで左に別れます。
ここのコンビニで昼食用のおにぎりを調達します。
そして、旧街道はここから山の中に入るのです。入口に「矢立の杉・これより4Km」の標識があるので、この旧道が今でも繋がっているかのように思えます。
- 国道分岐からの上り
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ここの街道跡はもう道では無く、用水路になっていました。
でも道型は間違い無く旧街道でしょう。
薮を掻き分けていくと、まもなく狩屋野川の渕に出てしまいました。
かつてはこのあたりを渡っていたのでしょう。流れが少ないので今でも渡れますが、向こう岸には道が無さそうなので引き返します。
右の写真は旧橋から見た狩屋野川の様子です。
この先の旧国道も長い上り坂が続きます。
新田集落内の新田下バス停のところから右へ入るのが旧街道です。前回3年前に歩いた時はここがわからずに旧国道を行ってしまったのです。
よく見るとちゃんと標識もあるのだが、反対側から見えるように立てられているのである。甲州街道歩きは西向きに歩く人が多いみたいなので、東向きに立てて欲しいのだ。
先程の狩屋野川からここまでの旧街道は農地になってしまっているのです。
ここからの旧街道は真っ直ぐに上っています。
道なりに行くと大きな砂防ダム造られています。このため少しだけ回り道のようになっています。
小さな沢を渡りしばらく行くと、石垣もありました。茶屋か何かあったところなのだろうか。
その先で街道は右の沢に下りて行っていたようだが、今は通れません。道も細くなり、まもなくガードレールが見えて旧国道に出ます。
旧国道に出たところに街道の標識がありました。
街道標識の写真を撮っていたら、山仕事帰りと思われる軽トラックの年配の人が「街道歩きか?」と止まって話しかけて来ました。
そしてこの辺りの旧街道の道筋を教えてくれたのです。こういうのがありがたいのですね。
橋を渡った先あたりで旧街道が出てくるハズなのだが、あまり場所や形状はわかりませんでした。
渡った橋は昭和初期のコンクリート橋です。
車道は大きくS時型に迂回して行きます。2つヘアピンを曲がったところに矢立の杉への標識や旧街道の地図があり、そこからが旧街道です。
時も11時半、ここで昼食休憩とします。クルマもまったく通りません。
<平成19年3月>
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