甲州街道を行く・10

猿橋へ

国道20号線の鳥沢宿を出るとまもなく旧道が右に別れます。
少し入ったところに馬頭尊と小さな石仏がありました。
猿橋猿橋

小さな谷ですが街道は大きく回り込んでいます。
まもなく、また国道に合流して集落を抜けます。
猿橋猿橋

この辺りの国道には歩道が無く、側溝の蓋の上を歩きます。左側が見晴らしがいいのですが、クルマに気を取られて景色を見る余裕はありません。 次の集落に入るとガードレールはありますが、狭い歩道です。民家の軒下を通るような感じです。
猿橋猿橋

まもなく旧道が右に別れますのでホッとします。小さな橋を渡った先のY字路は左に行きます。
猿橋猿橋

民家の庭先で行き止まりのように見えるところに出ます。民家の前を真っ直ぐに行くと国道に下りる急坂になっていました。 この坂道はクルマは絶対無理な道となっており、かつてはこんな道では無かったと思いますが、国道の新設でこのようになったのでしょう。
猿橋猿橋

国道に下りるとすぐに宮谷橋があります。この橋のたもとから下に下りられるようになっているが、街道とは思えないので橋を渡って国道を進みます。
猿橋猿橋

しばらく行くと前方に中央線の旧トンネルが見えてきました。 そう、JR中央線は鳥沢・猿橋間の複線化の時にここから南側に1Kmほど離れたところに移動したため、その廃線になったトンネルです。手前の築堤は崩されてもう無くなっています。
猿橋猿橋

少し行くと国道は桂川を新猿橋で渡りますが、その手前の信号を右に入ります。小菅方面です。
200mほど行くと左に下りる階段がある。
猿橋猿橋

猿橋から猿橋駅

階段の上からは猿橋が見下ろせます。猿橋から下流側を見ると、赤い国道橋と発電所用の水路が架かっているのが見えます。この水路も文化財に指定されているようです。 旧中央線の廃線鉄橋はもうありません。
猿橋猿橋

猿橋は谷が深いために橋脚が立てられなかったので、このような構造になっているそうです。
(右の写真はクリックすれば拡大します)
猿橋猿橋

平日のためか、観光客もいない静かな通りを猿橋宿に向かいますが、すぐに国道に合流します。
猿橋猿橋

猿橋宿の街道は国道20号線となっているため、あまり古い雰囲気がありません。
猿橋猿橋

今は商店街となった猿橋宿を出ると、まもなく猿橋駅の入口です。
猿橋駅の南側には山の上の団地に上るための、ケーブルカーのような新交通システムが見えます。
時刻は4時40分です、10分後に来る高尾行き電車に乗って帰途につきます。
猿橋猿橋


<平成19年2月>

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