中山道・佐久を行く3

塩名田〜八幡宿

長野新幹線で佐久平駅には8時20分に着きます。この春に歩いた塩名田までの3Kmほどはバスの時間も悪いのでタクシーにで向かいます。
この宿のあたりの旧街道、何年か前まではクルマの通りが激しかったのだが、バイパスが出来て静かになったようです。
塩名田塩名田

左の写真は本陣跡で、標識も立っています。なかなかの雰囲気が残されている塩名田宿です。
塩名田塩名田

宿を抜ける車道が左に大きくカーブするところで、旧街道は河岸段丘を右下に下りて行きます。ここは昔ながらの道で、川原宿と呼ばれているようです。
塩名田塩名田

街道はまもなく千曲川に突き当たります。 現在ではすぐ南側に大きな中津橋が架かっていますが、かってはここは橋を架けてもすぐに流されるために、船を何艘も繋いでその上に板を渡して浮き橋にしたりしたとのことであり、その大きな「船繋ぎ岩」が河川敷に残されていました。
塩名田塩名田

千曲川を渡ると車道と一緒になり、緩い上り坂を行きます。坂道の途中で旧街道は少しだけ右に別れます。
塩名田塩名田

旧街道の民家の脇には石仏が立っています。坂を上りきると車道に合流します。
塩名田塩名田

一里塚跡や石仏群があります。
塩名田塩名田

この旧街道は歩道が無いのだが、交通量が少ないので助かります。
塩名田塩名田

小さな川を渡ると、八幡神社を右に見て八幡宿に入ります。
塩名田塩名田
八幡宿〜瓜生峠

大きな旧商家と思われる家もあります。本陣跡には門だけが残されていました。
塩名田塩名田

八幡宿を出たところに、また少しだけ旧道があります。
塩名田塩名田

大きな石仏を見ながら行くと、まもなく車道と合流し、すぐその先では国道142/254号線と合流します。
塩名田塩名田

広い国道の歩道を行くと、右からバイパスが合流して来ます。この信号機は歩行者の押しボタンを押して青になるのを待ちます。そこの交差点から右方向へ旧街道が別れていました。
塩名田塩名田

前方に見えて来たのが百沢集落です。ちょっとした宿場町の様相で、いい感じの集落です。
塩名田塩名田

道祖神がありました。「祝い道祖神」という説明が書いてあります。
塩名田塩名田

旧中山道は百沢集落を抜けたところで国道を斜めに渡り、先に進みます。
塩名田塩名田

国道から200mくらいで右の旧街道に入ります。この分岐点に「右中山道」と書かれた石の道しるべが立っています。
この道は一見すると民家へ入ってしまうようにも見える道なのです。運良くその家の人らしい方が道にいたので、街道の確認をすると、峠までの行き方を詳しく説明してくれました。
塩名田塩名田

ここからは未舗装の昔ながらの道で、途中からは草道となって瓜生峠への登り道になります。
塩名田塩名田

坂道を登って行くと車道に突き当たってしまいます。かって街道はここをまっすぐに進んでいたようだが、今は新国道の開削で廃道になってしまい、薮となって入ることは出来ません。 中山道の標識矢印はその廃道の方向を指していました。
ここは右へ行き、国道を横断して旧国道を迂回して瓜生峠へ向かいます。
塩名田塩名田

旧中山道では無い旧国道ですが傍らに石仏が立っていました。
さらに登ったところの右へ急カーブするところに中山道の標識矢印があり、ここに本来の旧街道が出て来るのだが、今はまったくその道の形跡も見えなく薮となっています。
塩名田塩名田

そう、この道は旧旧国道なのです。左下に旧国道の望月トンネルが見えてくるともうすぐ瓜生峠です。 一里塚跡の標識がありますが、塚らしくはありません。道路に切り取られてしまったのでしょう。
時間は10時40分です。塩名田から歩き始めてから2時間経ちますが、休憩場所もないので先へ進みます。
峠の標高は地図を見ると745mです。
塩名田塩名田
<平成18年10月>

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