沼田街道西通り

沼田街道にはもうひとつ利根川の右岸を行く西通りもあるのです。
今日は久しぶりにクルマで行ってみました。クルマは国道17号線の子持村「道の駅こもち」に置かせてもらいます。

※掲載地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
(承認番号 平17総複、第339号)

白井宿から北へ向かって

子持村 沼田街道西通りは前橋を出て、沼田街道と利根川の間を北上し、子持村の手前で利根川を渡って白井宿に入ってくる。 「道の駅こもち」のすぐ西側が白井宿である。今日はここをスタートする。白井宿は渋川や中之条方面ともつながっており、かっては結構栄えたようです。通りには中央に桜並木と水路が流れており、古い家はそれほど多くは無いがなかなか雰囲気はある。
沼田街道西通り
沼田街道西通り

通りの水路沿いには井戸が数ヶ所にあったり電柱も削除されていて、町並みも保存活動されている。
沼田街道西通り沼田街道西通り

宿の出口のすぐ右側が蔵作り風の「道の駅」になっている。道の駅は農産物を買い求める客で賑わっている。ここで昼食用のおにぎりを買いました。
街道はまっすぐに北へ向かい、国道353号バイパスの下をくぐります。(今は国道17号バイパスが未完成のためアクセス道となっている)
沼田街道西通り沼田街道西通り

石仏のそばには「沼田街道西通り」と刻まれた標柱も建てられている。ここはY字路になっており「歴史の道調査報告書」では右が旧道とされている。しかしその旧道は先が通れそうも無いので直進して河岸段丘を登って県道を横切り、平坦な台地の上の道を北上する。
沼田街道西通り沼田街道西通り

このあたりは土地改良や利根川への崩落などが進んで旧街道は消滅しているようだ。崖下には利根川が蛇行して流れている。
沼田街道西通り沼田街道西通り

またこのあたりは国道バイパスの予定地であり、既に工事が始まっているので、まもなく風景も変わるのでしょう。バイパス予定地では埋蔵文化財の発掘調査も行われている。ここは浅間山の大噴火で埋まった土地だというから、何かが発掘されるのだろう。
沼田街道西通り沼田街道西通り

一旦国道17号線に出て、まもなく右下に下りる道がありました。長坂です。ここで12時少し前、道端の木陰でおにぎり昼食です。今日は暑い日になりました、気温は30度は越えているでしょう。
このあたりも国道工事が延長されれば消えるのではないかと思います。
沼田街道西通り沼田街道西通り

子持村 下りた所は田園地帯ですが、ここも耕地整理が行われているので街道は消えているようです。左上に見えるのは国道17号線です。
沼田街道西通り沼田街道西通り

ここで再び旧道らしい道になり、県道の下をくぐります。上の県道を右に行けば利根川を渡って先日歩いた沼田街道東通りの方へ行けます。途中にあずま屋もある公園がありましたが、先ほど昼食休憩をしたばかりなので先を急ぎます。観光地図はありませんので、このような休憩所の情報が事前に取れないのが残念です。
谷川の短い橋を渡ると伊熊集落に入ります。
沼田街道西通り沼田街道西通り


伊熊宿はわずかに古い家を見られるが、今では宿場という感じは薄れています。
沼田街道西通り沼田街道西通り

宿の出口の花塚には御前神社があり、その先には石仏群がありました。
沼田街道西通り沼田街道西通り

緩い坂道を上って行ったところの大淵集落にはりっぱな門構えの屋敷がありました。
沼田街道西通り沼田街道西通り

旧旅籠のような家もありました。
なぜか石仏群は道に背を向けていました。その先、国道17号線に合流します。
沼田街道西通り沼田街道西通り

コンビニもある国道の歩道を700mほど行くと、右に下がる旧道がありました。
沼田街道西通り沼田街道西通り

百番供養塔がありました。百番供養塔は西国三十三ヶ所・坂東三十三ヶ所・秩父三十四ヶ所を巡礼してきた人達が記念に建てたもので、体の弱い人達はここで供養をしたと言われている。その先は暮沢集落です。
沼田街道西通り沼田街道西通り

上越線と国道17号線を横切ります。国道には桜の木というバス停があり、ここからは渋川や沼田方面へ利用出来るようです。この先はいよいよ山越えの道になります。
白井宿からちょうど3時間でここまで来ました。
沼田街道西通り沼田街道西通り

<平成17年7月>

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