北国街道５ 関川宿 関川を渡る旧街道の一の橋です。かってはもっと低い位置に架かっていたようです。 橋を渡ったところの関所の手前は急坂になっており、「うば坂」と言う名が付いていて金さん銀さんの坐像と手形もありました。 坂を上がると関所が復元されていました。 そばには「道の歴史情報館」があり、北国街道の往時の状況などが展示されており、ビデオなども見られます。有料だが必見の価値があります。ここで３０分ほど見学休憩します。周辺も公園のように整備されていました。 平日のためか観光客はまばらです。 ここで昼少し前ですが、情報館の先にある蕎麦屋で昼食とします。「御宿せきがわ」という食事処で明治時代の建築とかでなかなか趣がありますが、旅籠では無かったようです。 すぐ先で旧国道に合流したあたりが旧宿場だったようですが、今は普通の住宅がまばらにあるだけです。 「明治天皇行在所址」の碑が立っているが、ここあたりが本陣跡なのかどうか。 関川宿〜二本木 しばらく旧国道を行くと中学校脇の切通しのところに１００ｍほど旧道らしい道がありました。 妙高温泉や妙高高原駅はこの東に行ったところのようです。 その先、バイパスに合流する２００ｍほど手前で旧街道は右に入ります。 でも住宅地の中です。 妙高北小学校前に一里塚跡の標識がありました。今は塚はありません。 ※掲載地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の２万５千分の１地形図を複製したものです。 （承認番号　平18総複、第259号） その先で国道に出ると大きな白田切橋が谷を越えています。旧国道と旧街道はこの橋の手前で現国道を斜めに横断して谷底で白田切川を渡っています。 旧国道は短い橋を渡った後、その国道橋の下をくぐって東側に出ますが、旧街道の形跡はどこなのかわからなくなっています。 国道橋の上から下流側を見ると向こうにＪＲ線の鉄橋も見えます。だいぶ前の話だが、以前に土石流で鉄橋を押し流した川なのかも。 旧国道を行って田切宿に入り、宿には何の説明標識も無いのですが静かな集落になっています。 集落の先の小川を渡るところに少しだけ旧街道と思われる草道がありました。その先の筆塚には大榎もありました。 と、その先の郷田切川橋の手前右に「旧北国街道入口」の標識がありました。こういうのって嬉しくなってしまいます。 森の中の草道でちょっとぬかるんでいるところもあるが、なかなかの旧街道です。久しぶりの草道の感触を味わいます。 しかし、谷を渡るところの橋が朽ちて落ちてしまっており、残念ながら渡れません。対岸を見ると草道が続いています。 旧街道の地下にはガス管や水道管が通っているようです。 車道に戻って橋を渡って進んでいくと、旧道の出口はここになっていました。 これが二股宿の旧庄屋畑山家だろうか、明治天皇小休止跡の碑が立っている。 二股を出ると国道に合流します。大田切川を渡る手前で旧国道が右に分かれるが、その真ん中の道が旧街道の名残なのでしょう。少し行くと民家の先で行き止まりになっていました。 旧国道は大きなＳカーブで新橋の下を通り、谷底に下りて大田切川を渡っていますが、旧街道の道筋はわかりません。 かっては大田切越えと言われて谷越えの難所だったようです。 バイパスの「妙高大橋」はその上を真っ直ぐに架かっているのです。上流側に見える橋は上信越自動車道です。 下流側には信越線が見えるが、鉄橋ではなく高い築堤で谷を越えています。 谷を渡った先は谷口新田の集落で、この大きな屋敷は庄屋だろうか。 集落を出るとまた国道に合流するが、すぐ先の右側に旧道が５００ｍほど並行している。 途中は砂利道になっている。 また国道に合流したすぐ先で左の旧国道に入ります。 お地蔵様もありました。 関山宿に入る手前で上越方面の標識に従って右に曲がります。 このあたりが関山宿なのでしょう。ちょっとした古い家が目立ちます。関山駅はここから東に１Ｋｍくらい離れているようです。 宿を出ると北沢一里塚がありました。ここも片方だけが残っていました。 このあたりから上越市（旧中郷村）に入るようですが、旧道には表示がありません。 （右の写真はクリックすれば拡大します） その先は旧街道は国道を斜めに横断して続いています。 ここで１６時を回ったが、地図を見ると二本木駅まではまだ５Ｋｍもある。福崎というバス停で新井方面行きの時刻表を見ると１６：２０が最終バス。今日は疲れたのでここでまもなく来るそのバスに乗ることにします。 乗車した頚南バスの新井行きは旧街道二本木宿を通り、旧国道に出たところで下車。「北国街道」と書いてある信越線の踏切を渡れば二本木駅はすぐそこだ。 １７：１２発の長野行きに乗って帰途につく。 ＜平成１７年９月＞ 次へ Copyright (C) 2006 JA1KLB