下田街道2(七滝から旧天城峠へ)

七滝入口〜宗太郎園地

※この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものである。
(承認番号 平17総複、第800号)


旧道に入って最初のうちは舗装された車道です。 ここにも石仏群がありました。石仏の標柱も建っています。
その先には亡牛塔とかの石仏群がありました。牛の供養塔なのでしょう。
天城越え天城越え

その先は山道になり、用水路を渡った先で道が二つに分かれていました。さあ、どっちへ行こうか迷いましたが、幅が広い方の左の道へ行きます。 しかし300mくらい行くと道が消えて先に進めなくなり、戻って改めて右へ上っていきます。。

天城越え天城越え


こちらの道も急斜面の上に足場も狭くなってきます。足を滑らせて転ぶと転落の危険もあるような感じになってきました。 さらに行くと道跡が背丈ほどの草木に覆われてきます。でも何とか道すじはわかる状態なので入っていきます。
天城越え天城越え

100mくらい草木を掻き分けて行くと道が開けてきました。林の中の暗い道で、石がごろごろしていますが街道らしい道になってきました。
天城越え天城越え

まもなく案内標識の裏側が見えてきました。七滝からの遊歩道に合流します。
遊歩道を進むと東屋と駐車場がありました。ここで12時15分、お昼の休憩とします。タイミング良く自動販売機も有り、お茶を買います。 ここは水垂バス停が近く、下に下りていくと七滝の最上流の釜滝です。今日は街道歩きなので滝見物には行きません。
天城越え天城越え

東屋で15分ほど休んでからまた歩き始めます。林道兼遊歩道になっている道で、案内標識は完備しています。
天城越え天城越え

四角い形の供養塔が道端にありました。このあたりは本当に旧街道らしい感じの良い道です。 タイヤ跡のある良く締った砂利道ですが、この先までも全くクルマとは行き会うことはありませんでした。
天城越え天城越え

右側の大きな岩の上に石仏が乗っていました。
先ほどの休憩から15分ほどで、大きなモミの木と東屋のあるところへ来ました。「宗太郎園地」という公園ですが、荒れ気味になっています。 木の根元には石仏もあります。直進すると踊り子歩道で旧天城トンネル方面へ行きますが、旧天城峠(二本杉峠)へはここを左に入ります。
天城越え天城越え

宗太郎園地〜二本杉峠

河津川を橋で渡れば二本杉峠へのハイキングコースとなっている旧下田街道で、河津川の支流沿いに上って行きます。
天城越え天城越え

道端の石はみんな苔むしている状態です。
道すじがわかりにくいところには手作りの道標が掲げられているのでありがたい。(地元の有志に感謝です)
天城越え天城越え

沢に下りて沢を石で飛び越えて渡り、反対側に出ます。
天城越え天城越え

こんなところは道標がなければ迷うところです。沢を渡った先は杉林の中の道になります。この先も何回も沢を渡ります。
天城越え天城越え

支流の沢を渡るところには石段が造られていました。このあたりからは沢はほとんどが枯れ沢になっています。
天城越え天城越え

このように道とは思えないようなところもあります。道の一部で通りにくいためか、付け替えられているところもあります。(道の形があるのでわかります)
天城越え天城越え

前方が明るく見えてきたのですが、まだ峠ではないようです。ここでは疲れたので5分ほど休憩します。
天城越え天城越え

林道に出ました。「落石があります」の注意看板もあります。
天城越え天城越え

林道を100mほど行くと右に登る道があり、ここを上っていきます。 「林業作業中」の旗と「遊歩道案内図」が立っていました。登っていくとかなりの木が伐られて倒されたままになっていますが、作業者はいません。
天城越え天城越え

「右 旧天城トンネル」の標識がありました。足跡も無いこんな傾斜の道に入る人は少ないでしょう。(既に廃道でしょうが、これが今上ってきた天城道より古い「中険業道」なのだろうか)
その先には「峠茶屋跡」の標識があり、平坦な場所がありました。 峠では無いのに峠茶屋とは。。ここは峠直下の水場だったのかも知れません。
天城越え天城越え

その先、急なヘアピンカーブで坂を上って行きます。
天城越え天城越え

お地蔵様のある切通しの峠に出ました。かってはここが旧天城峠だったようですが、地蔵という標識が立っていますが、今は峠名は無いようです。 雰囲気的には峠らしい良い感じです。
天城越え天城越え

ここからはなだらかな道のアップダウンになります。 右上に「六趣能化尊」という表示のある石仏群がありました。
天城越え天城越え

左から上ってきた「沼ノ川古道」と合流すればその先、二本の大杉のある二本杉峠に到着しました。時刻は14時40分です。標高は先ほどのお地蔵様のある峠と同じくらい(820mほど)と思われます。
ここは「伊豆山稜線歩道」と交差して十字路になっています。東屋やベンチもありました。山林に囲まれているため見晴らしはありません。
天城越え天城越え

<平成18年1月>

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