五新線バスの旅

<新宮から大和八木までのバス旅>

 和歌山県新宮市からの帰りに,紀勢本線の往路を帰るか大阪廻りで帰るか,考えたのですが紀伊半島の山中をバスで奈良に出てみることにしたのです.
 新宮駅前発,奈良交通の大和八木駅行き09:00の特急バスに乗車.乗客は私ひ とりである.乗務員は運転手と男性車掌の二人.出発するとすぐに乗車券を要求され 4600円である.このバスは半数以上の席が指定席になっているが私は自由席だ.
 バスは国道168号線を熊野川に添って北上する.途中では川湯とか湯峰温泉とい う温泉地を寄り道して行く.湯峰で10名ほどの団体客が指定に乗車して賑やかにな ってきた.
 とにかく吉野熊野の山中を行くのであるから,道路の狭いところもあるが渓谷風景 はいい.しかし,当然カーブが多く,そのためか少しバス酔いをしてしまった.大塔 村の大きな吊り橋のあるところでバスは20分間の食事休憩.これで酔いはさめたの で助かったが,でも新宮の駅で昼食用に買っためはり寿司もあまりうまく感じなかっ たのだ.乗務員の人もここで昼食みたいだ.しかし,運転交代は無いのである.
 バスはまもなく分水嶺の天辻峠を越えて奈良盆地に入る.峠を下った辺りから国道 と平行して右手に五条−坂本線の鉄道未成線の鉄橋や道路が見える. 
 そしてJR五条駅までは定刻運行で順調だったのであるが,国道24号線に入って から結構信号待ちがあり,八木駅には14:58着の予定が15:05着となった. 15:05発の近鉄特急名古屋行きの指定を折角買っておいたのに間に合わなかった のだ.
 もっとも新宮を出る前から八木駅での接続はあまりにも接続がいい時間タイミング なので覚悟はしていたのだが...さらに名古屋からのひかり号乗継ぎ指定もパーで あった.
 しかたがないので次の急行乗継ぎで名古屋には1時間40分遅れて着.まあ名古屋 からのひかり自由席もらくらく席がとれたし,東京駅での上越新幹線にもとき号にう まく接続できたのは良かったが...
 何れにしても路線バスはもっと遅れることを考えて乗継ぎをしなければいけないこ とがよく判ったのである.
 (H3/07/23)



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