烏山〜常陸大宮まで路線バスの旅

テレビ東京の太川陽介と蛭子能収と女性ゲストの3人による「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」はなかなか興味のある番組で面白い。 そこでお正月に放映された第16回の第3日目の一部を彼らとは逆方向になるが、那須烏山から常陸大宮までの2路線乗り継ぎで辿ってみました。 なぜ逆方向かというと、日帰りで効率よく電車とバスを乗り継ぎたかったからです。 最近はローカルバスの時刻表もほとんどがネットで検索出来るから便利である。

烏山の龍門の滝を見る

8時前の東上線からJR川越線・宇都宮線経由で北に向かいます。
宇都宮駅では烏山線の気動車に乗り換えます。
烏山烏山

しばらくは気動車も順調に東北本線を走っていたのだが宝積寺駅の手前で列車内に「ぴぴぴぴ・・・」と警報音が鳴って緊急停止! ワンマン運転の運転士氏の放送で東北線の宝積寺先で線路内に人が立ち入ったので運転見合わせとのこと。 そして15分くらい停車の後動きました。一時どうなるかと思ったが良かった。すぐ前方は踏切がありクルマも遮断機が下りたまま待たされていました。
で、JR烏山線の終点の一つ手前の滝駅には10分遅れの11時35分に着きました。ここで番組でも話題に出た「龍門の滝」を見ることにします。
滝駅すぐそばの踏切を渡って車道を行けば200mくらいで龍門の滝の入口です。鉄道駅からこんなに近い滝は珍しいかと思います。
烏山烏山

お昼時なので、まず橋の近くの道沿いにある食堂でラーメン昼食です。この近くにはここしか食べるところが無いようです。
滝の上流部にある橋を渡ればすぐに「ふるさと民芸館」があります。
烏山烏山

ふるさと民芸館では龍の民話やお土産品物産コーナー、展望室などもあり無料で入館出来ます。
展望室から見た龍門の滝です。展望室はガラス張りなので暖かいです。
烏山烏山

川岸まで下りて滝のミストに浸かります。高さ20m幅65mのなかなかの滝です。
水量が少ないときはコンクリート製の飛び石伝いに川の向こう岸まで渡れ、広場などで遊べるようです。今日は水量は多めですが他に観光客はいません。夏の季節なら川遊びが楽しく出来そうです。
この場所から滝の上を走る烏山線の上り列車の写真を撮りたかったのだが、あっと思ったら行き過ぎてシャッターチャンスを失ってしまいました。
烏山烏山

ここでは食事を含めて1時間ちょっとの時間を過ごし、滝駅に戻って烏山行きの列車に乗ります。
右は列車の車窓から見た滝の上です。
烏山烏山

路線バス乗り継ぎで常陸大宮へ

烏山線終点の烏山駅には13:01に着きました。国鉄色キハ40型の懐かしい気動車です。
気動車の上に架線のようなものが見えるが、これは3月15日からJRで初めて走る「蓄電池電車」用の充電専用の架線です。 電化線内にいる時やこの烏山駅停車中に充電するようです。平地だとフル充電で非電化線を40Kmほど走れるということです。烏山線は少々勾配もある20Kmなので丁度良いのでしょう。
烏山烏山

これが彼らが昼食を食べた駅前食堂です。
テレビ画面では滝の名前を教えて貰っている場面です。
烏山烏山

駅舎は新しくなるようで、工事中です。テレビ撮影は12月頃かと思うが、その時は棟は上がってなかったようです。
彼らは滝見に行く時間が無いということで市内の「やまあげ会館」を見学し、昼食後に山村開発センター行きのバスに乗って行きました。
烏山烏山

さあ、ここから路線バス2本を乗り継いで常陸大宮駅まで行くのです。
駅前のバス停です。男性が1名バス待ちしているが、彼は太川らが乗ったバス「山村開発センター行き」に乗って那須方向に向かって行きました。 左の方に見えるバス停標識は使わなくなったJRバス時代のもので沢山置いてあります。 バス停が廃止されたのでは無いようで、現在は民間に委託してバス運行会社表示が変わって新しくなったのですね。 女性ゲストのちはるが「あ、何とかランドがある!」って言った「シャワーランド(洗車場)」は廃止になって看板はありませんでした。
山村開発センター行きのバスが出た後の13:35発「高部車庫行き」の市営バスに乗ります。私ら以外は買い物と病院帰りの80歳のおばあさんが乗客となります。おばあさんは常連のようで道の駅よりも手前の自宅前で下車していきました。
運良くバスの運転手氏はテレビに出た人でした。テレビでは龍門の滝の名称をただの滝と言ったりしたが、なかなか味のあるユニークな運転手氏である。
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バスは市役所や病院に寄りながら市内を回って市街地を抜け、県道29号線を東に向かって走ります。
20分ほどで県境の切通しを抜け、茨城県常陸大宮市(旧美和町)に入ります。太川らは県境の地点でいつもバンザイをするのですね。
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国道293号線に入ってから、14時過ぎに途中の「道の駅みわ前」で下車します。そう、彼らもそうでしたが終点まで行っても乗り継ぎのバス待ちが1時間15分もあるので、ここから約2Kmバス停5箇所分はウオーキングすることにします。
この道の駅は別棟でレストランと農産物販売所はあるが室内の無料休憩所はありません。 しかたなくテラスの椅子で屋根はあるが、ちょっとこの季節は寒いので甘酒¥100を飲んで暖かくします。(本当はビールが飲みたかったのだが)
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彼らはここでおにぎり朝食を食べてましたね。(蛭子はちゃっかりとホテルで朝食済みだが、カレーパンを食べた)その近くには焼き鮎を食べているとカラスに狙われるとの注意張り紙がありました。
右が彼ら3人のテレビ場面です。
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道の駅みわ前のバス停標識です。左のが茨城交通で「柏木」、右が市営バスの「道の駅みわ前」になっています。 彼らはここから烏山駅行き市営バスに乗ったのです。
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道の駅で30分ほど休憩後、茨城交通の高部車庫バス停を目指して歩きます。
通るクルマも少ないが、歩道があるのは助かります。途中の信号機のある十字路は直進します。右に曲がるのは国道293号で、一般車はそちらに行くクルマが多いみたいです。
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これは歩く途中の太川らが暖かいお茶を貰っていた商店です。ちはるもなかなか良い太川のアシスタント役です。
右がそのテレビ場面です。
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高部車庫バス停に着いて発車時刻を確認。15分ほど時間があるので200m先の彼らも寄った「美和工芸ふれあいセンター」に行ってみます。
ここが蛭子が「木がすごいよ、木が!」と言っていたふれあいセンターの前です。
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バス停から見た高部(たかぶ)の街はこんなです。お店も無さそうなので道の駅で休憩したのは正解ですね。
高部車庫から15:24発の大宮駅行きバスに乗ります。(この辺りでは駅名の常陸を省略している)
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バスはテレビに出たこんな道を走って行きます。
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このバスの乗客は終点まで他に誰も乗降客が無くて私らだけでしたのでちょっと淋しい感じです。
常陸大宮駅前にはほぼ定刻の16:05着。
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ここが茨城交通バスの高部行き大宮駅前バス停で、太川らが朝9時発のバス待ちしていたところです。右の商店がその時いろいろお世話になっていた山田文房具店(やまぶん)です。左奥がJR常陸大宮駅です。
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JR水郡線の常陸大宮駅16:18発の列車に乗り、水戸線・宇都宮線経由で帰途につきます。
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・ローカル路線バスは確かに利用者が少なくて勿体ない感じはするが、クルマを運転出来ない人には必須の交通手段である。このような路線でも長く便利に運行して欲しいです。 皆さんも機会をつくって乗ってみて下さい。クルマや電車とはひと味違う旅が出来ます。
<平成26年3月>



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