女街道 中山道から和美峠へ 中山道の沓掛宿から西は２年前に歩きました。その途中にある借宿から中山道と別れて下仁田に向かう女街道を歩きます。 この女街道は取り締まりの厳しい関所を通らずに行く、中山道の裏道と言うべき街道である。 スタート地点の借宿はしなの鉄道の信濃追分駅が最寄り駅です。９時３０分過ぎに着きました。 駅前には旧信越線のアプト式ラックレールを利用した側溝蓋があります。 駅から１０分の借宿は沓掛と追分宿の中間地点であり、なかなか雰囲気のある宿です。 中山道から別れる女街道の分岐点には説明板が立てられています。途中から入山峠を越えて中山道に合流する道もあるようですが、今日は和美峠を目指します。 街道はクルマもほとんど通らない道で歩くには最適な道です。 １０分ほど歩くとＹ字路があり、右の土道に入って車道と別れます。そこには背丈ほどの石仏が立っています。 林の中を行くとまもなく線路（しなの鉄道）に突き当たります。歩行者は通れるようなのですが、線路の中央にロープが張ってあるので少し遠回りをして横断します。 その時ちょうど１１５系の電車が通過して行きました。 農道を行けばまた車道に合流します。 石仏もあります。広い車道ではありませんがクルマが少ないので歩きやすい道です。平坦な街道の右側はゴルフ場になっています。 塚のような上にあまり見かけないような石仏があります。 広い畑の中に出ると左側には浅間山が綺麗に見えます。今は噴煙は上がっていないようです。 その先、坂道を下るところには石仏やお地蔵様があります。 小さな橋を渡った先が油井集落です。 集落を抜けた先で広い県道に突き当たり、右の釜ヶ淵橋を渡ります。流れる湯川の岩には丸い甌穴がいくつも空いており、天然記念物になっている。 かつての街道はこの橋の下流付近を渡っていたのでしょうか。 橋を渡った先に石仏群です。 振り返ると石仏の向こうは浅間山です。 今は広くなった歩道もある街道の道筋を行きます。 両側に石仏群がある逆ト字路に来ました。道路が改良された時にここに集められたようです。 ここを左に行けば近道になる街道のようですが、直進して行くことにします。 右側（南側）にあるお地蔵様です。 （右の写真はクリックすれば拡大します） 下発地集落を通過します。 密蔵院というお寺です。このあたりは広いので距離もあり結構な時間がかかります。 しばらく左側の丘と右側の田園の間を行くと次は上発地です。 上発地集落内には大聖寺というお寺がありました。 「秩父３４カ所」という碑を見、この先ちょっとした峠を越えます。 峠を下った先は平坦な道が長く続きます。 先程の石仏群のところで別れた近道と十字路で合流し、ここは右折します。ここに「浅間山荘事件」の慰霊碑がありました。 この辺りはゴルフ場開発などで街道は失われているようです。 さらに行くと突き当たりが上信越道の軽井沢インターへ続く道路で、ここを右折します。両側がゴルフ場になっています。 車道ばかり歩いているので昼食をどこでとろうかと思って歩いていたのですが、ゴルフ場のハウスで缶コーヒーを買い、そこでおにぎり昼食とします。 ２０分ほどの休憩です。 緩い上り坂になったあたりで街道の道筋になるようです。ゴールデンウイークの最後の日とあって軽井沢インターに向かうクルマがひっきりなしに通過していきます。 ここを右折すれば２００ｍほどで和美峠です。標高は９７０ｍくらいでしょう。軽井沢とそれほどの高低差がないので歩くには楽でした。 時刻は１時３０分です。 ＜平成２０年５月＞ 次へ Copyright (C) 2008 JA1KLB