三国裏街道・大道峠

大道(だいどう)峠へ

長坂の旧街道が通行出来ないので県道から大回りして大道峠を目指します。
工事中のSカーブを過ぎると勾配も緩くなり、しばらく行くと右から来る道と合流して中村集落に入ります。
中之条中之条

道脇にはポツンと石仏が立っています。その先には十王堂というりっぱなお堂があり、由来の説明書きも立てられています。
中之条中之条

農地の周囲にはぐるりと電線の柵が張り巡らされています。有害動物による被害を防ぐためと思われます。住居の回りも柵を張っているお宅もあります。今はどこの農村もイノシシなどの被害に悩まされているようです。
中之条中之条

稲荷穴(とうかな)集落で左下から上がってくる旧街道と合流します。そこには道しるべが立っていますが「東??道」くらいしか読めません。
中之条中之条

いよいよ峠に近づいた車道の左カーブのところから旧道は山の中に入るハズです。 しかしここはもう道としての役割は無くなっているようで、一見して道があるようには見えません。でも地図から判断すると旧街道はここからほぼ直行で大道峠に向かうのです。
山に入ってみると確かに道の跡がありました。今は一部が水路になっています。
中之条中之条

さらに道を辿って上って行くと綺麗な道型が現れます。こういう発見があるから街道歩きは楽しいのです。
中之条中之条

しかし、それもつかの間、峠近くになって深い薮に覆われてきます。このため少し戻って通れそうな山林の中から県道に出ます。するとすぐ先が大道峠でした。
民家もあります。ここは標高は780mくらいでしょう。中之条町とみなかみ町との境界で大道集落があり、高原のような感じの峠です。
中之条中之条

峠から旧道方向を見るとそれらしい草道が山の中から出てきていました。
石仏もあります。
中之条中之条

大道峠から須川宿へ下る

百体観音入口と書いた案内標識があるのでそれに沿って行くのが旧道のようです。
草道を下って行きます。
中之条中之条

しかし街道は百体観音の分岐の少し先で薮となり進めなくなってしまいます。刈り払いされているのはそこまででした。
中之条中之条

百体観音は尾根上に一列に石仏が並んでいます。
中之条中之条

峠の集落まで戻って県道を行くしかありません。
中之条中之条

峠下の入須川集落で旧道と合流します。(左の写真は合流地点から峠方向を見た旧道です)
この入須川には最近はやりの日帰り温泉施設が出来ています。
ここで時刻がもう16時、歩き疲れたし夕暮れも迫っているので路線バスでもあればと捜したのだが無いのです。以前にはバスも来ていたようですが今は廃止になったと言うことです。仕方がないので歩き続けることにします。
中之条中之条

もうあまり旧街道らしいところは無さそうなので、ただひたすら県道を歩いて須川宿を目指します。
中之条中之条

やっと前方に須川宿(匠の里)が見えてきました。
中之条中之条

旧道らしい脇道に入ってみると、一里塚のような塚がありますが、何の説明もありません。
中之条中之条

須川宿に入りました。ここで裏街道は三国街道に合流して越後方面に向かうのです。時刻は17時ちょうどです。秋の夕暮れは早くてもう街灯が点いています。
ここにはバスも来ているのですが、本数も少なく既に終バスは15時代で終わっていました。 仕方がないので、国道17号線の湯宿まで20分ほど歩いて上毛高原駅経由沼田行きバスを待ちます。 17時43分発のバスが来る頃はもうあたりは真っ暗になりました。バスは18時には上毛高原駅に着いたので19分発の上越新幹線で帰途につきます。
中之条中之条

<平成20年11月>

大道峠再訪(下り)へ



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