下仁田街道1

今日は下仁田街道を富岡から下仁田まで歩きます。

※掲載地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
(承認番号 平19総複、第475号)


富岡駅から宮崎宿へ

高崎から上信電鉄に乗り換え、上州富岡駅には8時50分に着きました。 富岡市は最近になって旧富岡製糸場の世界遺産候補で知られるようになりました。
駅前通りを歩いて振り向いた時に、駅のトイレが電気機関車の形をしているのに気が付きました。これは古いドイツ製のデキ型という上信電鉄線で健在の電気機関車を模したものなのです。
下仁田街道下仁田街道

狭い一方通行の駅前通りを少し行くと国道254号に出ます。この国道が街道でもあり富岡の商店街でもあります。国道バイパスは少し遠回りなので旧国道も結構な交通量があります。
で、枡形みたいに微妙に曲がっている部分があります。
下仁田街道下仁田街道

市内を抜けようとするところの富岡高校の正門脇には「七日市藩邸跡」という標柱が立っていました。
その先、上信電鉄線の踏切を渡ります。
下仁田街道下仁田街道

さらに進んで行きます。道は国道のため、車道は広いのですが歩道はありません。クルマを避けながら狭い側溝蓋の上を歩きます。
下仁田街道下仁田街道

国道バイパスを横切り、さらに直進していきます。
一宮宿ですが、町並みには特に何もありませんが、右の丘の上には貫前神社があります。左奥は上州一宮駅です。
その先、左に旧国道を分けて直進します。
下仁田街道下仁田街道

道は緩やかな上り坂となり、峠状のところで左に入ります。
神社の入り口に庚申塔が立っています。赤い色が塗られており、いたずらかと思いましたが、色を塗るという習慣がこの辺りにはあるようです。
下仁田街道下仁田街道

その先で右にカーブした先が宮崎宿です。少しだけですが旧宿の雰囲気がある町並みです。
下仁田街道下仁田街道


宮崎から千平へ


※掲載地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
(承認番号 平19総複、第475号)



宮崎宿を出て左に少し入ったところに宮崎公園があり、旧信州街道の宿場としての説明書きがありました。
公園の中を通って下る階段の遊歩道(ふれあいの道)があるのですが、これは旧街道では無いでしょう。
下仁田街道下仁田街道

街道に戻って少し行くと、中学校の入口に道しるべが立っていますが、何て書いてあるのか文字は良く読めません。
坂道を下って行きます。
下仁田街道下仁田街道

坂の途中からは南側の景色が広がります。
下仁田街道下仁田街道

ヘアピンカーブを下って、下りきったところにも赤く塗られた道祖神がありました。
下仁田街道下仁田街道

民家の点在する道をひたすら真っ直ぐに行きます。
下仁田街道下仁田街道

何軒かの古そうな家もありました。クルマもほとんど通らない静かな道です。
下仁田街道下仁田街道

双体道祖神もあります。
下仁田街道下仁田街道

小さな池のところに街道に背を向けた石仏群がありました。
その先で左に入ります。このあたりには道標は無いので、ここは地図から判断して感を頼りに道を行きます。
下仁田街道下仁田街道

水路沿いに田んぼの中を行くと道しるべです。この道しるべの文字は良く読めました。「南蛇井下仁田道・一宮富岡道」と綺麗に表示されています。比較的新しい物でしょう。
昼時なので、田んぼのあぜ道でおにぎり昼食とします。
下仁田街道下仁田街道

ここでハイキング向けの道標が出てきました。ふれあいの道は旧街道とは別のコースを通っているようです。
田んぼの中をカラフルな塗色の電車が通り過ぎて行きます。
下仁田街道下仁田街道

上信越自動車道をくぐり、その先で県道に突き当たります。ここは左です。
下仁田街道下仁田街道

県道を行くと途中の路地のところに道しるべが立っており、旧街道はこのあたりに出てきていたのかも知れません。 「□松井田・右一宮」と書いてあります。
その先、踏切の手前で右に入って南蛇井駅の裏を進んで行きます。
下仁田街道下仁田街道

このあたりには石仏が結構多く立てられています。
下仁田街道下仁田街道

人家を抜けた畑の中に道しるべです。「左中澤・右最興」などと読めますが、交差点ではありません。大正時代のもののようです。
下仁田街道下仁田街道

踏切を渡って上信電鉄線の南側に出ます。
下仁田街道下仁田街道

このあたりは宿場だったような感じの中井という集落です。
下仁田街道下仁田街道

本陣のような門構えの大きな屋敷もあります。
下仁田街道下仁田街道

まもなく無人の千平駅前です。
時刻は1時30分、ここで少々休憩します。
下仁田街道下仁田街道


<平成19年6月>

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