南北(飛騨)街道・賽の神峠

賽の神峠へ

昨日は1日かけて中津川から付知町倉屋まで歩きました。今日はそこから先の加子母を経由して下呂へ向かうのです。 中津川駅前発の一番のバス(6:35発)に乗り、倉屋には昨日1日かけて歩いたところを50分で着きました。
歩き始めてすぐの倉屋温泉の先で左の林道に入ります。前方を横切っているのは国道257号です。鳥居をくぐって直進するのは旧国道です。
賽の神峠賽の神峠

道はすぐに杉林の中の山道になります。
この道はこの先、南西側を遠回りをして峠に向かいますが、街道は近道を行くはずです。杉林の中の開けたところの墓地の先で右に上る足跡の山道があったのでそこを上ってみます。
賽の神峠賽の神峠

多分、街道はこの墓地の中を行っていたのでしょう。墓地の最上部から山に入る道がありました。
なかなかいい感じの街道です。
賽の神峠賽の神峠

しかし少し行くと徐々に荒れた状態になってきました。
賽の神峠賽の神峠

さらにその先では道型も消えて道筋もわからなくなってしまいました。
でも上の方を見ると林道らしい路肩が見えました。
賽の神峠賽の神峠

道も足跡も無い急斜面を上って林道に出ました。これは先ほどの車道の延長です。
すぐ先が峠状になっており石仏もありまますが、峠名は不明です。標高は地図を見ると650mくらいはあるようです。
賽の神峠賽の神峠

下っていくと前方が明るくなって、沼が見えてきました。
賽の神峠賽の神峠

沼の先でまた上りになります。かつての街道は真っ直ぐに上っていたようですが、今は車道に改良されて100mほど回り道します。
車道の最初のT字路は右へ、次のT字路は左に行きます。
賽の神峠賽の神峠

深い切り通しになった賽の神峠です。その切り通しの上に文化財の双体道祖神があるのですが標識と共に藪に埋もれてよく見えません。階段も無いので近くにも行けないようで、下の石垣に祭壇が造られています。
賽の神峠賽の神峠


賽の神峠を下る

峠を下っていくと馬頭観世音の石仏があります。
かつての道筋はこのあたりから林の中を真っ直ぐに下っていたはずなのですが、道跡らしきものは見えません。
賽の神峠賽の神峠

林道(歴史の道報告書によると旧県道)は結構回り道して下っていきます。谷を渡るコンクリート橋には「昭和9年11月竣功」と刻んであります。
30分ほど回り道をして下側から旧街道らしいところに入ってみると、300mほど行くことが出来ました。その先の道は特定できません。
賽の神峠賽の神峠

そこのすぐ近くには旧国道の使われなくなった賽の神トンネルが口を開けていました。柵には「トンネル乾燥工場」と表示されていますが何なのかわかりません。
そのトンネルに続く旧国道はこんな状態です。加子母村の標識とカーブミラーはしっかりと立っています。
賽の神峠賽の神峠

旧街道に戻って下ります。人の足跡は無いが道型ははっきりしています。
賽の神峠賽の神峠

先ほどの林道に出ます。すぐ右上は国道でしょう。クルマの走る音が聞こえます。
国道の壁の下を国道と並行して(谷の右岸)行きます。
賽の神峠賽の神峠

まもなく国道に合流するところでは国道の左に下る道筋のはずですが、藪で入れそうもありません。左の旧国道を行きます。この道はかなり広くなっています。
賽の神峠賽の神峠

林の中の藪の道型が街道らしいのですが詳細はわかりません。
さらにその先では、かつて街道は谷の左岸を行っていたようです。今はよくわからないのでこの道を行きます。
賽の神峠賽の神峠

まもなく国道の下をくぐり、国道の北側に出ます。何軒かの民家もあります。
左側の分岐も無いところに高さ1mほどの道しるべが立っていますが、文字が達筆で読めません。
賽の神峠賽の神峠

振り返ると国道が望めます。高速道のような国道です。袖谷橋というバス停もあります。
街道は上りになって飛出山峠を越えます。
賽の神峠賽の神峠

峠には2体の石仏が祀られています。
国道はこの峠の下を飛出山トンネルで貫いています。
賽の神峠賽の神峠

下っていくと旧加子母村(盆地)の街が開けて見えてきました。
この先の街道は加子母の国道よりも1段と高い山沿いを行くようになります。
賽の神峠賽の神峠

<平成21年4月>

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