奥州街道・二本松へ 五百川から北へ 昨年秋に高倉宿まで歩きました。今日はその続きを行きます。 東北本線五百川駅には普通電車を乗り継いで１１時過ぎに着きました。田んぼの道を行く高倉宿への途中、一旦五百川を渡ります。北風が強いのですが河川敷の野焼きが行われていました。 高倉宿です。宿中を走る道路は旧国道４号線の県道です。 宿の出口で左に急カーブしています。そのカーブのすぐ先には大きな切り株が残されていました。数百年ものと思われる太さです。 まもなく五百川を渡って本宮市に入ります。 田んぼの中を通過した先は仁井田集落です。 集落の先で県道は緩く右にカーブして行きますが、街道は直進していました。手前が田んぼになっていますが、すぐ先で道は続いています。 Ｓカーブのところに石仏群がありました。 その先の民家の先からは草道となり、歩行者のみが歩ける道になります。 その草道も坂を下ると車道から先程の県道に合流します。 県道を少し行くと、左側に石碑があるところで街道は右に分かれます。 その道はまもなく左にカーブして県道に出るが、旧街道はここを直進していたようです。今は藪になって通行不能になっています。 県道からその藪の先に回ってみると石仏が立っています。 まもなく本宮の市街地に入ります。旧街道はこのあたりから５０ｍほど離れて並行する阿武隈川沿いを行っていたようです。 取りあえず阿武隈川の堤防の道を北上します。桜の木の根元に石仏がありました。 この時、風花が舞ってきましたがすぐにやみました。 少し堤防を進んだ後、寺の脇のこの道で県道に戻ります。 県道に出るとそこは会津街道との合流点でした。 本宮のこの辺りには古い町並みはありませんが、南町本陣跡の説明が立てられていました。本宮駅はこのすぐ西側にあるようです。 （右の写真はクリックすれば拡大します） 市内を流れる川を渡った先は道路も広くなって電柱も削除され、現代的な町並みになっています。 まもなく突き当たりになって枡形跡です。左に行きます。 すぐの１００ｍ先を右に曲がると、古い商家がありました。 北町本陣跡には松の木と明治天皇の碑があります。建物は無くて駐車場になっていました。 本宮宿の先へ 本宮の街を抜けてさらに北に向かいます。山の斜面には石灯籠と石仏があります。 左の梅林の向こうに残雪の安達太良山が綺麗に見えます。 右の山側に湧き水があり、池があります。その上向こうに石仏がありました。その石仏の前から山方向に草道がありますが、これは旧街道でしょうか。でも１００ｍほどで行き止まりです。 大玉村に入ります。クルマの通行はそれほど多くは無いのですが、路肩が狭く、クルマが来ると要注意です。 さらに行くと左下に東北本線の下り線の架線が見えます。上り線はすぐ先でトンネルに入ってこの道路の下を通過しているようです。 切り通しの頂上部で右に入るのが旧街道です。 でもすぐに県道に合流します。 大きな門のある家があります。ここは南杉田宿です。 杉田川を渡ります。かつては橋の少し上流を渡っていたようです。その先で東北本線の「第６奥州街道」と書かれた踏切を渡ります。 この土蔵くらいしか見所のない北杉田宿を出ると、まもなく左側に国道４号線の築堤が見えてきます。旧街道はこの国道で分断されています。 国道の向こう側に旧道が見えました。民家へ行くような坂道を登ると草道となってその先に続いています。 前方に見えるのは七夜桜で、説明板と歌碑も立っていました。この１本ある桜の木は当時の物では無いようです。 その道も畑の中を行った工場の敷地で消えています。 工場の前から旧国道の県道に出て先へ進みます。 右下には東北本線が並行する県道を３〜４００ｍほど行くと再び旧街道が右へ分岐しています。 何の変哲もない旧道を行きます。 東北本線の築堤の下に馬頭尊、その先の切り通しになったところにも石仏です。 切り通しの石仏の裏に石段がありこれを登って街道に出ます。このあたりは道路の掘削により街道は失われています。 細い街道は下り道になってまもなく県道に合流します。出口付近の街道は消失しているようです。 二本松の市街地に入り、２つ目の信号交差点で右に行きます。 このあたりはかつての商店街なのでしょうか。突き当たって右に行き、すぐに左です。枡形跡でしょう。すぐ先が二本松駅入口です。 時刻は１６時を回りました、今日はここまでとします。２００ｍほど入ったところの二本松駅から今夜の宿のある福島に向かいます。 ＜平成２１年３月＞ 次へ Copyright (C) 2009 JA1KLB