松之山街道７ 犬伏〜十日町 犬伏宿を抜けて坂を下ると渋海川橋の脇で国道２５３号に出ます。 橋の手前に「舟渡し場」の標識があるが、どのあたりで川を渡っていたのかの説明はありません。 国道の橋を渡るとすぐに国道４０３号線が左に別れるのでそれに入って孟地集落に向かいます。 孟地から右へ入り、集落内の坂道を上って薬師峠方向に向かいます。 集落の上部で街道らしい道になり、右下には棚田も見えてきます。 国道はこの棚田の下で薬師トンネルに入って十日町に出るが、街道はほぼ尾根伝いに薬師峠に向かいます。 正面に高圧鉄塔が見えたところで右の草道に入ります。 轍はあるがちょっと草が深い道になります。 珍しく石仏がありました。 しばらく尾根道を行くと轍は無くなって草がさらに深くなります。でも誰かが歩いた跡だけはあります。ずっと電柱が並行しているのでその保守の人が通る道なのでしょうか。 尾根の北側には大きな木は無くて見通しがいいので前方がよく見えるので助かります。 急坂を上り切ったところが切り通しになっていました。 その切り通しの先で舗装の車道に出ました。 車道に合流してすぐ先、左側の草地から草道を辿ると正面に雪山の風景が急に開けて、砂利道の車道に突き当たります。この辺りが薬師峠なのでしょう。標高は４００ｍくらいです。 またしばらく尾根のすぐ南側の平らな道を行きます。 十字路とＴ字路を合わせたような五差路の交差点をクランク型に進みます。 砂利道の車道にはなっていますが、まったくクルマも人も来ません。 遠くに十日町の街が見えてきました。 右に石仏を見てさらに尾根道を進みます。 このＹ字路は右に行きます。 その先、送電線保守道を左に分けると急に藪道になってしまいます。入っていくと地滑りを起こしたようなところがあるが、なんとか通過します。 切り通しがあり、道の形になっていますがこの辺りはもう完全な廃道です。人の通った跡も無く、その先は倒木なども有り歩きにくくなります。 通りにくいところは避けて山の中を行きます。こんなところはちょっと不安になるところです。 しばらく行くと左から送電線の保守道が合流してきました。保守道になっていると草も刈ってあるので歩きやすくなり、一安心です。 しかしその先Ｔ字路で保守道は左に下りて行ってしまい、街道と思われる直進の道はあるのか無いのかわからなくなってしまいます。 仕方がないので林道らしき道を右へ行って国道に下りることにします。 国道２５３号に出ました。 樽沢集落に出ましたが、時刻は１８時を回りました。この先はもう十日町市内までバスで行こうとしましたが、時間がうまくありません。メモしてきた十日町のタクシーに電話してクルマを呼び、今日の宿泊先の市内のホテルに向かいます。 ＜平成２１年５月＞ 次へ Copyright (C) 2009 JA1KLB