飛騨南街道を行く4

竹原峠へ

夏焼集落十字路の酒店の前で20分ほど休憩後15時30分、本日最後の峠を目指して街道歩きを続けます。
すぐ先でバイパス道路を横切って直進です。その先の車道の道なりは左にカーブしており、直進は民家に入ってしまうようなところです。丁度その時地元の方がいたので「街道を歩いています、街道はこの道でいいですか?」 と訊ねると「違う、民家と山の間の道だ」と教えられました。確かに民家の入口から草道が続いているのです。
竹原峠竹原峠

右側の斜面に石仏もあります。その草道も100mほどで車道と合流します。
竹原峠竹原峠

峠への坂道が連続します。緩いカーブの連続ですが最短距離で峠に向かうようです。
竹原峠竹原峠

お地蔵様があります。一番奥の集落(鳥屋ヶ野)の棚田と家並みを見下ろしながら進みます。
竹原峠竹原峠

道も比較的緩やかな坂道で、あまり疲れません。
周囲に家も無い所の背丈の高さにテレビのアンテナです。このあたりも全方向が山に囲まれており、テレビの電波は届きにくいのでしょう。携帯電話はもちろん圏外の連続です。
竹原峠竹原峠

左側に文字がほとんど消えてしまった石仏を見ると、まもなく車道は終りです。
竹原峠竹原峠

徒歩専用の街道は直進で林の中に入って進んで行きます。
竹原峠竹原峠

足元を見ると石畳の名残でしょうか。
竹原峠竹原峠

少し倒木もあり、V字型になった道の路面も水が流れたりして歩きにくくなるが藪にはなってはいないのでまあいいでしょう。
竹原峠竹原峠

そして前方に白いガードレールが見えてきて車道と合流です。そこが竹原峠でした。酒店前から50分ほどで来ました。
竹原峠竹原峠

標高は700mくらいでしょう。峠には石仏もあり、石のベンチと峠名の碑のあるちょっとした小さな広場があります。
竹原峠竹原峠

竹原峠を下る

5分ほど休んで峠を下ります。少し下ると左から旧道かも知れない草道が合流します。
竹原峠竹原峠

さらにその先に旧道らしい出口が2カ所ほど見つかりました。やはり今回の旧道探しでは下り側では道の発見がしづらく、上りで歩くと発見しやすいことがわかりました。 しかし、見たところ既に廃道状態で足跡もなく踏破するには苦労しそうなところです。
竹原峠竹原峠

あとは淡々と車道を下ります。
竹原峠竹原峠

斜面の杉の木の裏に石仏です。
宮地の集落(宿場町ですね)が見えてきました。
竹原峠竹原峠

地図を見るとここを左に入って棚田の中を下りて行くコンクリート舗装の道が旧道のようです。
竹原峠竹原峠

ヘアピンカーブを曲がって国道257号線に出ました。時刻は17時30分、街道は国道を横切って橋を渡ります。
竹原峠竹原峠

国道の角にはりっぱな石仏が3体あります。国道工事によって移設されたものなのでしょう。
国道と並行して流れる川は竹原川です。
竹原峠竹原峠

200m程先で旧国道の通りに突き当たります。旧街道はここの宮地宿で左に行ってすぐに右に行きます。
右の写真は旧国道の中津川方を見たものです。明治時期以降に栄えたと思われる旧街道の雰囲気のある町並みです。
竹原峠竹原峠

そこから200m程の十字路で右(中津川)から来る南北街道を合流して直進し、初谷峠から下呂方面へと向かうのです。
竹原峠竹原峠
さてこれから下呂まで帰るのだが、バスの便数は少なくて18:38発迄あと1時間近く待たなければなりません。でもここの路線は20時までのバスがあるからまだ良い方でしょう。やってきた加子母発下呂駅行きのバスには他に乗客は無く貸し切り状態でした。


飛騨南街道地図 今日歩いたところを赤線で示しています。
この地図はガーミン社製のハンディGPSを携帯して歩行軌跡を自動記録したデータを元に「カシミール3D」で作成したものです。


<踏破:平成22年6月 ページ作成:平成22年9月完>

この先の飛騨街道は初谷峠へ



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