飛騨南街道を行く2

火打峠を下る

火打峠で15分くらい休憩した後、下ります。
下りの林道は少し真っ直ぐ行ってから曲がりながら下って行くが、右側が谷になっているので林の中を覗いて見ると旧道らしい溝が見えました。早速入ってみると完全な廃道になっている旧道と思われる道だが何とか歩けます。
火打峠火打峠

少し下ると迂回してきた林道が見えてきました。その林道への出口は大きな倒木と藪になっていましたが、何とか林道に出ます。
火打峠火打峠

林道側から今来たところを見るとまったくの藪で、道があるとは見えない状態です。
旧道はここで林道を横切って曲がりながら下に続いているようだが、崩れた石垣があるのは確認できるがちょっと入れるような状態では無いので入るのはやめます。
火打峠火打峠

なだらかな林道をしばらく下ります。左側の谷をのぞき込むと谷川が見えるので、街道はその左岸あたりを行っているのでしょう。
しばらく先の左側に石垣が幾重にもあるのが見えて、多分これは棚田の跡でしょうが今は棚林になっています。
火打峠火打峠

その先で石垣の間を下りてくる山道がありました。旧街道はこれなのでしょう。
この道が林道と交差してさらに右下に下っています。このあたりは山道として使われているようです。
火打峠火打峠

辿って行くとまた林道と交差します。このように旧街道は林道を串刺しするようにほぼ直線的に下っているのです。
火打峠火打峠

次の交差から50m先は藪になって入れません。舗装の林道に戻って下ります。
火打峠火打峠

右に製材所を見てしばらく行くと右側の風景が開けてきました。右下の傾斜地は茶畑になっています。ここで茶畑の下に草道があるように見えるので、近くで木の伐採作業をしていた年配の方に旧街道を尋ねると、その草道だと教えてくれました。
火打峠火打峠

早速、その畑の中を通してもらってその旧街道に出て、少し逆行してみます。対岸に渡る落ちかけた木橋があるところまで行くことが出来ましたが、その先は藪です。ここから戻って街道を辿ります。
火打峠火打峠

石垣と谷川の間を行く感じの良い落ち葉の厚く積もった街道です。
火打峠火打峠

先程の茶畑の下です。道には少し草が伸びているが、歩くには差し支えないです。だが足跡も無いので現在は歩く人はあまりいないのでしょう。
火打峠火打峠

茶畑の先には見上げるような大きな岩があります。当時からあったのもなのかどうか。
火打峠火打峠

その先で先程の林道に合流します。
火打峠火打峠

右に火打地区の集落が見えてきました。道の両側は急な傾斜地で茶畑になっています。
火打峠火打峠

集落に出たところで県道に合流します。ここからはしばらく県道を行きます。
途中、バス停の待合所のような小屋があったので時刻は10時40分ですが、朝が早かったのでここで早お昼とします。 ハイキングコースになっていないこのような道を歩く時は休憩用のベンチもなかなか無いのです。
火打峠火打峠

執幣峠へ

20分ほど休憩して歩行開始です。
県道の山側に少しだけ旧道と思われる道がありました。
執幣峠執幣峠

石灯籠とその上の山の斜面に石仏群です。石仏は元からの位置にあるようですが何の説明書きもありません。「歴史の道調査報告書」にも載っていないのです。
執幣峠執幣峠

この石仏は道路改良時に壁に埋め込まれたものと思われます。時々このようなものを見受けます。
その先ここで右斜めの旧県道が旧街道のようです。
執幣峠執幣峠

そのバイパス道路との分岐点にはこんな石仏もあります。
執幣峠執幣峠

門和佐川の橋を渡って旧道に入ります。
執幣峠執幣峠

門和佐川を左に見ながらしばらく行くと右に上る旧街道への分岐です。
執幣峠執幣峠

右に小さな祠を見ながら山の中に入っていきます。
執幣峠執幣峠

山中の道端には石仏もいくつか点在します。
執幣峠執幣峠

道が左に急カーブするところで真っ直ぐに入る草道がありました。多分これが旧街道でしょう。
執幣峠執幣峠

草道を200mほど入って行くと藪が深くなって進入不能になります。
しかたなく左側の石垣の脇の斜面を這い上って先程の車道に出ます。
執幣峠執幣峠

しばらく行って左の道に入ります。今回歩く街道には何の標識が無いところが多いので地図とコンパス(GPS)を良く見なければなりません。
執幣峠執幣峠

背後を振り返ると今歩いて来た道が展望出来ます。
道端に山の湧き水が取水出来る所があります。
執幣峠執幣峠

その先で右に上る廃道になったと思われる旧街道発見です。草も深くて歩きにくいが少し入ってみます。
執幣峠執幣峠

しかし少し先で倒木が激しくなり、ここで断念して車道に戻ります。
執幣峠執幣峠

しばらく曲がりくねった車道を進んで行くと下から上ってくる山道があります。もしかしたらこれが先程の続きの街道かも知れませんが、曲がりくねった車道を先に進みます。
執幣峠執幣峠

この林道は昭和62年完成との表示があります。
執幣峠執幣峠

峠です。執幣峠と言う名称のようですが、地図には載っていません。この峠は200mほど先にももうひとつ切り通しがあるのだが、その方が広くて峠らしいと思います。。。
峠の標高は620mくらいですから先程の火打峠よりも高いです。
執幣峠執幣峠

執幣峠を下る

峠のすぐ先に「岳見台」という表示があり、北の方に山(御嶽山)が展望できます。この街道ではこの場所くらいしかなかなか見晴らしの良い場所がありません。
執幣峠執幣峠

峠から下る旧道は峠から左に下りていくようなのだが、道のような物は確認できないので車道を行くことにします。しばらく下ると左から合流する草道がありました。多分これがそうでしょう。 逆方向から峠に向かう場合は入ってみたいが、写真だけ撮って先に進みます。
執幣峠執幣峠

歩きやすい車道を下って行くと前方に久野川集落が見えてきました。
執幣峠執幣峠

石仏群です。かなりの数の石仏です。
執幣峠執幣峠

久野川を歩行者専用の橋で渡り久野川の右岸に出て、車道を横切ります。
さあ、これからまた次の久野川峠を目指します。
執幣峠執幣峠


<平成22年6月>

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