- 初矢峠へ
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いよいよ南北街道最後の峠、初矢峠の上りになります。集落を過ぎるとすぐに急な坂道になります。
砂利道が新しい感じの道です。(後でわかったが、この道はここから小峠までは旧街道では無く、道標通りの自然歩道のようです)
急カーブを4〜5回屈曲して振り返ると、見晴らしが開けてきました。
まもなく上方にあずま屋が見えてきました。
県道から入ること10分ほどで車道の走る尾根に出てしまいました。ここにはあずま屋とトイレがあります。案内板を見るとまだここは初矢峠ではありません。
左に行けば「しだれ栗の自生地」があると書いてあります。
初矢峠方面へは尾根道の舗装の車道を右に15分ほど行くと十字路に出ました。ここは小峠と呼ばれているところのようです。
墓地と車道の間を見ると、狭い草道が上ってきているのを見つけました。もしかしたらこの道が旧街道のような感じがします。時間に余裕があれば下って見たいところだが先を急ぐことにします。
十字路は直進(斜め左)して行きます。
石仏が2体立っています。
立体交差をくぐると、鎌倉街道左・初矢峠右の案内標識があります。初矢峠右はクルマへの案内でしょう。
鎌倉街道方向に行くとまもなく右に入る案内標識がありました。短いが石畳の道に整備されています。
「東山道」としての説明板があります。通称「鎌倉街道」とも表示しています。と言うことはこの街道はさらに古い道なのですね。
(左の写真はクリックすれば拡大します)
石垣も綺麗に積んである旧街道です。
Y字路を右に行くと小さな鳥居(アーチ?)から綺麗な石畳の坂道になっていました。
周囲は手入れの行き届いた植林になっています。
その石畳道が終わると初矢峠です。初矢は「はちや」とも読むようです。標高は640mくらいでしょう。
この街道は山越えがいくつかあるが、標高差も少なく比較的に楽に越えることが出来ます。
時刻は16時ちょうどです。
(左の写真はクリックすれば拡大します)
- 峠を下る
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峠は十字路になっており、直進で下る道には通行注意の看板があるだけで、下呂方面とも街道とも表示がありません。でもクルマのタイヤ跡は下っていますので行ってみます。
しかし、10分ほど下ったところでいきなり藪になっており足跡も無いため、あきらめて峠まで引き返します。
峠から尾根を右(東)に下る道には「里山歩きコース」の案内標識が立っています。
その先へ行くと「はつや地蔵」がありました。
その先で左に下る林道に入ります。
途中、沢の上流方向から下りてくる山道が合流します。もしかしたらこれが旧街道の一部なのかも知れません。
林道を曲がりながら下っていくと、のり面の下に石垣が見えます。これも街道跡かも知れませんが、繋がりがよくわかりません。
右からの車道と合流します。
左下が開けて、畑の向こうに農道が見えますが、これも街道跡なのかも知れません。
車道を曲がりながら下って行き、下呂市小川の集落に出ました。そこは国道41号線も走っています。
街道の小川側入口(初矢峠登り口)と思われるところはここでしょう。観音堂や石仏もあります。
時刻は17時を回りました。本当はここから飛騨街道を辿って下呂駅まで歩きたかったのだが疲れたし、今日はここまでとします。
近くのバス停河鹿橋で18:37の加子母行き濃尾バス(中津川駅方面への乗り継ぎバス)を待ちます。
中津川方面行きのバスには1時間ちょっとの待ち時間があるので近くの居酒屋に寄って早めの夕食(生ビールで)にします。
<南北街道完>
<平成21年4月>
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