- 和田峠〜接待茶屋
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峠は広いのだが休憩のベンチが無いので写真を撮った後、すぐに和田宿に向かって下ります。
なだらかな下り道の右側には和田峠スキー場が見えます。スキー場はこんなに山の頂上近くまで来ているのです。
歩きやすいカラ松林の中の下り坂を行きます。
まもなく車道に突き当たって、これを横断します。これはビーナスライン有料道路がつづら折れで下っているところを街道筋は串刺しに下って行きます。
その先ではさらに2回横断します。いづれも横断歩道は無いのでクルマには注意が必要です。このあたりは道路の建設で旧街道は消滅しているようですが、案内標識に従って遊歩道状の道を下っていきます。
街道らしい道になってすぐに今度は車道の下を沢と一緒になっているトンネルで抜けます。上はビーナスラインへの取付道路です。
歩きやすい街道を少し行って旧和田トンネルから出てきた旧国道を横断します。足下は石畳になっています。
街道はすぐに迂回してきた旧国道に合流します。そこには馬頭尊が立っていました。
まもなく東餅屋の茶屋跡です。今は古いドライブインが1軒だけ営業しています。主人は今日から今年の営業を始めた、と言っていました。
ここでコーヒーと力餅を注文して休憩します。
20分ほどの休憩で茶屋を後にすると、すぐに旧街道が右へ分岐します。
右側にキャンプ場を見て林道を横断した先に広原一里塚がありました。右側の塚がきれいに整備されています。
これは左側にあるそれと対の塚なのでしょうか、何も説明も無くて荒れたままです。
一里塚の先は少し急坂の石畳です。
橋を渡った先も石畳が続きますが、ここの敷き石は大きいものが多いです。
綺麗な沢の流れです。
その先には朽ちかけた避難小屋がありました。
比較的平らな道になります。この大きな石は街道時代からあったものでしょう。
旧国道に合流すると復元されている接待茶屋です。藁葺きでいい感じです。湧き水も出ており、クルマで汲みに来ている人がいました。
- 和田宿へ
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茶屋の先で右に入ります。案内標識もあってわかりやすい街道です。
さらに林道を横切ります。
倒木もありますが、足下は歩きやすい土道です。
三十三観音のある休み茶屋を過ぎると右に曲がって急坂を下り、回り道してきた旧国道と合流します。
すぐ先で突き当たったところは国道で、右へ行けば新和田有料トンネルです。ここは左に行って歩道を歩きます。
まもなく橋を渡るが、かつての街道はこの少し上流側を渡河していたようです。
国道が左にカーブした先で右に上る階段道があり、一里塚の標識があったので少し山の中に入っていくと1対の一里塚が保存されていました。
そしてその先には旧街道が続いていました。
落ち葉の道を進んでいくと国道の上に出ます。
国道に合流して唐沢集落を左に見ながら少しだけ並行する旧国道を歩きます。
国道も改良された部分は歩道もあるのだが、また歩道の無い部分も多くあって特に大型車には気を遣いながら歩かなければなりません。
和田集落の手前で旧道が別れていてホッとします。
静かな上和田集落の中を通って行きます。右へ曲がりますが、そこにあるバス停は藁葺き屋根の待合所になっています。
国道を押しボタン信号機で横断すると高札場跡があります。
和田宿はなかなかいい雰囲気を残しています。
16:20、上和田バス停に着きました。バス停はりっぱな待合室もあり周囲は公園にもなっており、向かいには古いままの旅籠が今も営業しています。
20分後に出るバスに乗りたいので今日はここまでとします。
尚、乗車したのは16:40発の長久保行きの長和町営バス(車両はJRバス)だが、長久保では運転手が変わってそのまま上田駅行きになるのです。
<平成20年4月>
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