- 上諏訪
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諏訪市に入った街道は広くはなく昔のままの道幅でしょう。周囲は山裾の住宅地の中で緩やかなアップダウンが続きます。クルマは少ないので歩くには無難な道です。
所々で左側に諏訪盆地の視界が開けます。
五十一里塚の碑があります。塚は既にありませんが、説明板があります。
大きな屋敷の前を通過します。木製の常夜灯が立っています。
土蔵も所々に見ることが出来ます。
屋根越しに見える中央アルプスです。
眼下を中央線の特急列車が走って行きます。
街道はずっと平地を避けて山裾を通っているのですが、平地部分は耕作農地を優先させるためだったのでしょうか。
さらに進んでいくと旧国道に合流して諏訪の街に入ります。
さらにその先で現国道20号に合流です。
元町交差点では一見して旧街道では無いかと思わせる「裏町通り」が斜め右に分岐します。この裏町通りを行けばその先で自然に旧街道に合流するようです。
でも今日は本街道の国道を行きます。
この辺りが宿場の中心のようで杉玉と樽を店頭に掲げた酒造店が何軒かあります。古い家並みはこれらの酒蔵が面目を誇っているようです。
信号機に「kaginote」と表示されたSカーブがあります。枡形跡です。
最後の酒蔵を右に見てまもなく上諏訪駅前です。このあたりから街道は国道を離れて右に入るはずなのですが、それがどこかわかりません。
上諏訪駅前の観光案内所で聞くと「旧街道は八十二銀行の角を曲がる」と教えられて、旧街道マップもゲットしました。マップは下諏訪町観光協会のものでしたが、ここ諏訪市観光協会でも扱っているのです。
そういえば今でも(上)諏訪と下諏訪の区別が付きにくくて。。。
右の写真は歩道橋の上から撮った上諏訪駅と西へ延びる国道20号線です。
駅前から国道を少し戻って街道に入ります。その銀行角には「虫湯跡」という石碑が立っています。
- 下諏訪へ
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街道に入るとすぐに突き当たりになり、右からの裏町通りと合流して左に進んでいきます。
左側に本陣か寺みたいな門のある喫茶店があります。この辺に一里塚跡があるということですが、わかりませんでした。
右へカーブした先のY字路は道なりに左です。
また山の裾を通るようになり、諏訪湖が見えてきました。
公民館の脇に大木があり、石仏も立っています。
このように開けたところを行くのは気持ちがいいです。
この辺りから下諏訪町になるようです。
大きなお屋敷があります。これは明治時代のもので造りもしっかりしているようです。
相変わらず少々のアップダウンを繰り返しながら住宅地の中を行きます。
眼下を中央線の貨物列車が通過して行きました。中央線もこの諏訪湖付近だけ単線になっています。
このあたり、かつてはすぐ下まで諏訪湖が来ていたようで「石投げ場」という名前が付いているようです。今は結構湖岸までは距離があり、諏訪湖もだいぶ埋め立てられているようです。
明治天皇の碑もあります。
諏訪湖を眺めながら桜並木の傾斜地の高台を行きます。
再び住宅地に入ったところに一里塚跡がありました。
小さな橋を渡り、坂道を上っていくとまもなく多くの観光客の訪れる諏訪大社(下社秋宮)の門前に出ます。お土産屋も結構あります。
諏訪大社の前から脇に入る旧街道を行くと番所跡の碑が立っています。
街道は左にカーブして行くとそのまま国道142号線に合流します。そこには問屋場跡があります。
すぐ先が「甲州道と中山道の合流地点」です。直進すれば中山道和田峠、左に行けば塩尻峠方面となります。
昔もこの合流地点あたりが一番賑わったのでしょう。今は諏訪大社への参拝客で賑わっています。旅館なども多くが連子格子造りになって風情があります。
晩秋の日もだいぶ西に傾いて時刻は15:30。中山道を少し西に向かってJR下諏訪駅から帰途につきます。
<平成20年11月>
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