塩の道・秋葉街道


塩の道、それはかって沿岸と内陸を結ぶ生活道路であった。塩だけではなく、生活物資や文化・風俗なども運ばれたのである。
今回は静岡県相良町から掛川へ向かう秋葉信仰の道でもある秋葉街道を辿ってみる。
静岡県相良町〜小笠町

朝早い新幹線に乗って静岡駅には8時過ぎに着く。
駅前から静鉄バスの御前崎方面行きで塩の道出発点である牧ノ原市相良町へ向かいます。 この静鉄路線バスも途中の吉田インターまでは東名高速を走ります。
相良バスセンターには9時前に着きました。ここは相良町の中心です。かって昭和40年代までこの町を「静岡鉄道駿遠線」が走っていたから、このあたりに相良の駅があったのかも知れません。 廃線跡の探索はまたの機会にします。
塩の道塩の道

塩の道の起点である大原まではバスで2区間だが、時間帯が悪いので10分ほどかけて歩きます。その信号機のある交差点には「起点」を示す新しい道標が立っていました。
このあたりは道路も拡幅されており、ほとんど昔の面影はありません。
塩の道塩の道

500mほど西に向かうと道路は工事中となり、道なりとは言いにくいが地形図に載っているV字型の用水沼を目指して行きます。 「塩の道案内所」の看板があるのだが、閉まっています。
塩の道塩の道

その沼の堤防の下から回り込んで行くと緩やかな上り道となる。茶畑の向こうは新道の工事です。
塩の道塩の道

山道となった所々に「塩の道」の標識があり、雰囲気が出てきます。
塩の道塩の道

結構長いが緩やかな園坂を上り切ると一面が茶畑の台地の上に出て、観音堂があるところで広い道と合流します。バスも走っているようですが、便数は数本しか無いようです。
塩の道塩の道

角に古い道標も立っていました。「相良を経て川崎へ」と書いてある他は良く読めません。
御前崎市の標識が立っていますが、この道路が境界線になっているようで右側は牧ノ原市です。ここは標高が130mくらいの台地の上を真っ直ぐに行きます。
塩の道塩の道

りっぱなお堂の中に石仏が祀られています。北原の集落を通過します。
塩の道塩の道

その先、Y字路を左に入ります。クルマはほとんど通りません。近くに発電所があるのでしょう、やけに大きな送電線が目立ちます。
塩の道塩の道

この馬頭観音のところが「馬茶屋跡」とのことだが、説明標識はありません。 その先には三夜燈がありました。ここから塩買い坂の下り道になります。
塩の道塩の道

今は広い切り通しの2車線道路になって下って行きますが、かってはもっと上を通っていたのでしょう。 上の茶畑の農道に上がると北方面の展望が開けています。
塩の道塩の道

貯水池の先で右に下ります。塩の道を示す小さな標識も立てられています。このあたりから菊川市に入ります。
塩の道塩の道

茶畑の中を下る気持ちの良い道です。下り切ったところで車道を横断します。右の角には小さなお堂があります。
塩の道塩の道

再度、上りにかかったところで横切っている細道が古い旧道のようですが、今は通行困難のようです。
塩の道塩の道

ぐるりと迂回して尾根状の茶畑の中の道を行きます。 「塩の道」の標柱が立っているところに先ほどの旧道が出て来るのですが、写真のように薮になっていました。
塩の道塩の道

その先、2つ目の水道タンクのところで右に下りて行きます。
塩の道塩の道

広い車道に出ました。その車道を少し下ってまもなく左に入ります。盆地のようなところですが、広々として田圃風景が目立ちます。

塩の道塩の道

菊川市川上集落です。常夜燈もありますが、その他はごく普通の集落だが、郵便局や学校、商店もあります。
塩の道塩の道
<平成18年4月>

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