奥州街道・栃木路を行く・5

那珂川を渡って

那珂川を昭明橋で渡るとすぐにT字路に突き当たり、越堀宿になる。かつては那珂川の川止めも多かったのでしょう、川の両側が宿場になっているわけです。 ここは左に行きます。
黒磯黒磯

この宿場町も今は面影は残されていませんが、このSカーブは枡形跡でしょう。
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宿の中程には何かの碑と石仏がありました。
スーパーの駐車場に¥60の飲料販売機がありました。自動販売機では¥100はちょいちょい見ますが、¥60は初めて見ました。
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越堀宿を出ると道も狭くなり、歩道も無くなります。でもクルマの通行は少なくなります。
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名も無いちょっとした峠を越えたところの集落の中にある石仏です。
田んぼでは植え付けの準備が進められています。
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大きな馬頭観音を左に見て、また峠の上りにかかってきます。
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左の山の中に分岐する廃道らしい道を見送り、緩やかな坂を上っていくとまもなく峠です。峠には何もありませんが富士見峠でしょう。 標高は295mです。大田原が100mくらいですから徐々に標高が高くなっているのです。
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峠を下る途中に「寺子一里塚の里」という標識が建っていました。まもなく寺子集落です。
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信号機のある十字路脇に「寺子の一里塚」と、先程の富士見峠にあったという馬頭観音がここに移設されて公園になっていました。 以前はこの場所には小学校があったようです。校庭の桜の木もありますが、まだつぼみです。
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この現在の一里塚も50mほど移動してあるようです。ちょっと小さい新しい塚ですが頂上には木も植えられています。
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余笹川を渡って

寺子の十字路を直進すると視界が開けて広い新しい道になっています。余笹川を渡ります。 今は新しい寺子橋を渡ります。最近までは上流側100mに旧橋があったようです。
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ここが旧橋のあったところです。
その近くに「平成10年8月洪水」の最高水位の位置が目の高さで電柱に記されていました。そう当時、テレビのニュースを見たのを思い出しました。この那須水害はこのあたりでは相当な被害があったのです。あの時は小生も通勤電車が一時不通になって、出勤が遅れました。
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旧橋の道はまもなく新道と合流し、その交差点には石仏と水害の碑が等身大の牛の像とともに立てられていました。あの時は牛舎もそうとうの被害を受けたのです。
東側の田園風景を見ると、もう水害の爪痕は全く無く、綺麗な風景が広がっています。
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閉鎖中の「那須モーターランド」の入口を横目に少し坂を上り、下るとまた上りになります。このように奥州街道のこのあたりは小さな丘を何回も越えます。
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峠からは那須町に入ります。
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下っていくと馬頭観音がありました。
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集落が見えてきたところで県道は左にカーブするが、街道は直進して下って行きます。
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集落の中で石仏や道しるべを見ながら行くと、まもなく黒川に突き当たります。 かつてはここを真っ直ぐに向こう岸に渡っていたようです。
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100mほど上流に架かる橋で黒川を渡ります。ここにも水害時の最高水位が示されていました。
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橋を渡ったところで歩いてきた旧街道を振り返ります。
旧街道はこのあたりから山を越えていたのですが、現在の県道は迂回しています。写真ではわかりにくいですが、その道型が確認出来ました。
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その旧道の薮に入ってみますが、30m程で先に進むのが困難になり、大回りする車道を行くことにします。
多分、このあたりに出てくるのでしょうが、民家の道のような感じだし、犬もいる(既にもう吠えている)ようなので入るのはやめます。
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さらに坂道を進んでいくと、「夫婦石の一里塚」がありました。
そういえば先程の集落の中に大きな「夫婦石」が遠目ですが見えました。この石はいろいろな伝説があるようです。
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まもなく本日最後の峠を越えます。
今は峠からはバイパス道路が出来ていますが、旧道に入ります。
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石仏群を見ながら下っていくと、橋の先でバイパスと合流します。
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後ろを振り返るとまもなく日が沈むところです。
国道294号線を横切って橋を渡ると芦野宿です。
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突き当たって左に行くとまもなく旧国道294号と合流します。
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宿場通りは結構な商店街になっているのですが、今は閉店のお店が多い感じです。
各戸の玄関先にはりっぱな石灯籠があり、各屋号の書かれた灯が点ります。でも古い町並みが無いのが残念です。
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信号機のある芦野の交差点で時刻は5時50分、こんな時間になってしまいました、今日はここまでです。
バス停で黒田原駅行きの時刻を見ると、終バスは16時代でもうバスはありません。しかたなく、宿場裏のバイパス交番でタクシーの電話番号を聞いてクルマを呼ぶと10分ほどで来ました。 黒田原駅からはJR東北線の乗客となります。
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<平成19年4月>

・今回の奥州街道は五街道ウオーク様発行の地図を参考にさせて頂きました。

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