奥州街道・栃木路を行く・2

弥五郎坂〜喜連川

今日は1週間前に歩いた奥州街道の続きを大田原までの道筋を歩く予定です。
朝の8時40分、JR氏家駅に降り立ちます。 駅前からはタクシーに乗って先日日没で引き返した弥五郎坂入口まで行きます。 ここのタクシーは全車ハイブリッド車で営業していました。そういえばハイブリッド車に乗せて貰うのは初めてです。確かに静かなクルマです。
さあタクシーを降りて、ここから歩き始めます。
氏家氏家

今日も遠くの山の景色が綺麗に見えます。 国道はここから右に別れますが旧奥州街道は真っ直ぐの道を進み、宇都宮を出てから始めての山越えにさしかかります。
氏家氏家

道端では石仏も見守ってくれます。 弥五郎坂(もと早乙女坂)の上り口の右は古戦場になっている説明板がありました。
氏家氏家

日帰り温泉施設「早乙女温泉」を右に見ながら坂道を上っていくと、ゴルフ場の入口で標高は200mにも満たない峠の頂上を越え、少し下ったところで、右の山道にはいるのが旧街道です。
氏家氏家

旧道に入ると薄暗っぽい、路面には落ち葉が深く堆積し、倒木もある道になります。でも薮にはなっていないので歩くには差し支えない道をしばらく下ります。 カーブミラーもあるので、最近まではクルマも入っていたのでしょう。
氏家氏家

前方が明るくなってくるとまもなく羽黒集落が見えてきます。雰囲気のあるちょっとした峠越えでした。 薮の中に石仏群がありました。
氏家氏家

集落内で先程峠下で別れた車道が左から合流して来ます。集落を抜けた田んぼ沿いにはお地蔵様が祀られています。
氏家氏家

真っ直ぐな街道をひたすら行くと荒町集落を通って荒川の堤防に突き当たり、車道は堤防沿いに行くようになります。 そこには勝善神がありました。勝善神とは神道系の守り神のようで、馬頭観音と同様な意味を持つようです。
氏家氏家

荒川は少し下流で県道の連城橋を渡ります。橋の手前に古い道しるべがあったようだが、見落とししてしまいました。
氏家氏家
喜連川から江川

橋を渡った先の喜連川の街には街道沿いに商店街が形成されています。○○屋・□□商店などの看板のあるお店が続いています。
喜連川喜連川

古い町並みは少ないです。
喜連川の街は山と川に囲まれた宿場町ですが、山は高くないので山の中という感じはしません。近くには温泉もあるようです。
喜連川喜連川

街中に「街の駅本陣」なるものがありました。でも建物は大正時代の元警察署とのことです。 ベンチやトイレ、それに湧水も引かれています。私のような街道旅の者には良い休憩場所です。
喜連川喜連川

大きな蔵のある商家、その先には枡形と思われるSカーブがありました。
喜連川喜連川

街道は右へ緩くカーブして台町のバス停の先の信号を右に入ります。
喜連川喜連川

まあまあ雰囲気の良いところです。突き当たるので左に行きます。
喜連川喜連川

内川に出ました。橋で県道に合流します。
喜連川喜連川

橋を渡ると歩道も広くなって歩きやすいです。
拡幅された坂道の途中に少しだけ旧道が残されています。
喜連川喜連川

旧道と車道との間に石仏が立っていました。双体道祖神はバイパス側に、古い石仏は旧道側を向いていました。
喜連川喜連川

さらに進んでいくと右側の斜面に石仏群がありました。
喜連川喜連川

左に行くとJR東日本による分譲地があるようです。
その先、峠付近は歩道が無く、大型車が来ると危険な道です。この峠の名称は立て札も地図にも記載が無いので不明です。
喜連川喜連川

峠を越えてしばらく下っていくと田園地帯に出ます。
喜連川喜連川

大きな門構えの屋敷があります。その少し先の信号のある交差点を右に曲がります。
喜連川喜連川

道脇に道祖神と「明治天皇休止所」の碑が立っています。
江川の橋を渡ります。
ここで時間もまもなく12時、江川の土手でおにぎり昼食とします。
喜連川喜連川


<平成18年12月>

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