初期中山道・小野峠

小野宿〜小野峠

さあ、前回の2週間後に日を改めて古い中山道の続きを歩きます。 JR小野駅には11時過ぎに着き、小野宿からのスタートです。
小野宿内のしだれ栗入口の信号交差点を左に入ると、宿場の裏側で人家はありません。 すぐに先程JR中央線で通ってきた踏切を渡ります。
小野峠小野峠

小さな橋を渡った先を右に入ります。この辺りの道は新しいようで街道では無いかも知れません。 さらに右カーブで左からの車道と合流します。ちょうとここに公園があるので昼食休憩とします。 右の写真は公園から見た小野の街です。
小野峠小野峠

その先には鳥居のある祠がいくつか並んでいます。
小野峠小野峠

まもなく右から来た県道と合流するが、その県道と交差して右に延びる旧道らしい道が分かれているのでそれを行ってみます。
今は農道として使われているようだが、なかなか雰囲気のある道です。
小野峠小野峠

しかし、橋を渡って山際に沿っうようになると沢を横切るところで道が無くなってしまいます。
川沿いの方を見ると対岸には道が見えたので、その川を何とか石づたいに飛び越えて渡ります。
小野峠小野峠

その道も少しでまた途切れてしまいます。
小野峠小野峠

左上を通る現在の県道に出ると、また右側の山裾を行く草道を見つけます。。人が通った足跡も無いのですが、赤い杭が打ってあるので公道なのでしょう。
小野峠小野峠

これもまもなく狭いあぜ道となり、県道に合流します。
小野峠小野峠

車道は2車線ありますが交通量はまばらです。この先、道が狭くなるのか上下線が川を挟んで別れています。
右側には水場があり、近くには水神の碑が立てられていました。
小野峠小野峠

その先、上下線が合流したところに一里塚の標識と道しるべがあり、右手の杉林の中に対の一里塚が残されていました。 県道脇の石の道しるべには「左沓掛石 諏訪道 右山道」とあります。
小野峠小野峠

塚と塚の間から西200mほどの間には旧街道跡が残されていました。やはり旧街道は現県道よりも離れたところを行っているようです。
小野峠小野峠

さらに県道を行くと、用水池の斜面に大石がありました。これが一里塚のところの道しるべにあった沓掛石でしょう。かつての旧街道はこの脇を通っていたようです。
小野峠小野峠

まもなく右側の山の斜面に「しだれ栗」の自生林があります。ここは全国でも珍しい「しだれ栗森林公園」として整備されています。 園内にはキャンプ場やミニゴルフコースなどもあります。今日は平日なのでクルマが2台来ているだけでした。
小野峠小野峠

それにしても「しだれ栗」なんてあるの初めて知りました。枝が垂れているのかと思いましたが、そうでは無く枝が奇妙に曲がっている栗の木なのです。どんな栗の実が実るのでしょうか。
(左右の写真はクリックすれば拡大します)
小野峠小野峠

気持ちの良い高原らしい緩やかな車道を上っていきます。
小野峠小野峠

車道はぐるっと回って行きますが、旧街道は「歴史の道調査報告書」によるとここをほぼ最短距離で峠に向かっているのがわかりました。でも何も案内標識はありません。
小野峠小野峠

車道と交差するところに峠の説明が立ててあります。まだここは辰野町の領域なのだが、岡谷市によって建てられています。
尚、ここまで街道と並行してきた県道(ハイキングコースでもある)はここからは北の方向へ向かって行くようです。
小野峠小野峠

1時40分、切り通しの小野峠に着きました。斜面に新しそうな峠の碑が立てられています。 この峠は狭く、見晴らしはありません。標高は1080mくらいでしょう。
小野峠小野峠
<平成20年4月>

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