野栗峠2

野栗峠〜明家

これから野栗峠を明家に向かって下ります。尚、上野村と神流町の境界はこの峠では無く、これから下る斜面の途中のようです。
峠からすぐ下に見える林道に合流します。野栗峠の案内標識が裏向きに見えます。と言うことは順路としてはその標識の向いている方向に行けばいいと思い、林道を北方向に行きます。 しかし、右下に下る道がなかなか見つかりません。右下は急な斜面ばかりで、地図によるとこの林道は先ほどの林道の延長であるが、どちらに行っても野栗集落に戻る道のようです。
野栗峠野栗峠

林道を南に向かってみます。すると、ありました、送電線鉄塔(安曇幹線)の近くに「明家へ至ル」の手書きの標識が。。。しかし、矢印の先は急斜面で、一見して道は見えません。 東京電力の黄色の標柱もあります。
(右の写真はかなりカメラを下に向けて撮っています)
野栗峠野栗峠

良く見ると、落ち葉に埋もれた丸太製の土留めが見え隠れしています。これが下り道のようですが、斜面の角度は40度はある感じで、何とか立ち木に捕まりながら下って行きます。
(写真はカメラ水平状態で撮っています)
野栗峠野栗峠

こんなところはまだいいのですが、右の写真のような危ないところもあります。滑らないように慎重に進みます。
野栗峠野栗峠

崩れたところに出ると、向こう側に橋?が斜面にぶら下がるような状態になっていました。本来はここを水平に向こう側に渡っていたようですが、ここは谷に下りるしかありません。
滑るようにして涸れ沢に下りました。沢は水も無く安全に歩けます。
野栗峠野栗峠

まもなく水の流れる沢に出会い、それを跳び越えて、その向こうを行く林道に出ました。 「明家」の標識から約30分で何とか無事にここまで下りられました。
野栗峠野栗峠

林道を100mほど上流に行ったところの三叉路付近から沢を見ると、橋が架かっていました。 多分、この橋も今下ってきた険しい道も旧街道では無く、送電線の保守用の道なのでしょう。逆にこの橋から登ろうとしても今は難しいかも知れません。
三叉路を左に上る道も旧街道では無く林道でしょうが、ここから明家へ上ります。しかし、そうなると旧街道はどこにあるのでしょうか。
野栗峠野栗峠

明家集落へ

林道から野栗峠方向を見上げると鉄塔が見えます。あの鉄塔のところから下って来たわけです。
少し歩くと明家集落の屋根が見えてきます。
野栗峠野栗峠

神流町明家集落に着きました。前回、逆方向から来た時は無人だったのだが、今日は奥の1軒の方が住んでいるようです。話し声が聞こえたので声をかけて旧街道のことを聞きました。 旧道は今来た道を少し戻ったところにあるとのことで、それに入ってみることにします。
右の写真は集落から見た間物集落(志賀坂峠)方向の旧街道です。
野栗峠野栗峠

先ほど上ってきた林道を少し戻って、右へ入る旧道を探すと、この道が旧街道でしょうか。藪を掻き分けて入っていくと赤の境界杭も打ってありました。
畑か人家の跡のようなところに石仏がありました。
野栗峠野栗峠

その先、杉林の中を下りますが、まもなく道跡が無くなります。 林の中も間伐など手入れが行われているので、見通しも良く歩くのは楽です。
下の方向へ向かう作業者の足跡を辿って行くと、沢沿いの林道が見えてきました。 なんとか歩けるところを探して林道に出ました。
野栗峠野栗峠

この道は「林道烏頭沢(うとうざわ)線」であり、昨年、明家まで歩いたときもこの林道を国道まで歩いた道である。途中には湧き水もありますが、この距離は長く1時間かけて歩くしかありません。
国道299号線に出たのは14時、十石街道を走る路線バスに乗って上野村役場へ戻ることにします。
野栗峠野栗峠

*今回のこの野栗峠の下り道(送電線保守道)は危険な状態のため、単独歩行にはお勧めできません。複数の場合でもロープなどを持参することをお勧めします。
<平成18年3月>



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