信州街道・万騎峠

高崎駅〜清水バス停

信州街道は上州の高崎宿が始点で万騎峠と鳥居峠を越えて信州上田に出る街道である。 信州側では上州街道と呼ばれている。高崎から上田へは中山道経由よりも距離が短く、脇往還と呼ばれていたようです。

(地図はいずれ掲載予定です)

とりあえず今回は高崎駅からバスで万騎峠の登り口である清水まで入り、そこから西に向かうことにします。 ネットで高崎駅からの路線バスの時刻を調べると、清水までの直行便は無くて権田バス停で乗り換えなくてはならないのです。
下記の時刻のバスに乗ろうとして出発します。(権田での乗り換えが3分の差で接続出来ないのか? 時刻通りだと、次のバスまで2時間以上あるのだ)
高崎駅08:20-->群馬バス-->09:33権田09:30-->関越交通-->10:10清水
高崎駅前のバス案内所で「権田で上記のバスに接続するのかしないのか」聞いてみるが、会社が違うのでわからないという。 まあ、とりあえず「出来れば権田行きのバスが権田に早着して欲しい」と思いながら権田行きバスに乗車して行きます。 すると、なんと途中の室田バスターミナルでは10分間も停車するが、終点の権田には8分ほど早着になりました。 結構ダイヤには余裕がとってあるのか、おかげで楽々と09:30発の清水行きに接続したのです。
関越交通の運転手氏に聞いて見るも権田で乗り換える客はほとんどいないのか、接続のことはあまり意識していないようです。
万騎峠万騎峠

バスが走るこの国道406号線も概ね信州街道沿いを走って行きます。清水行きに乗ったのは私ひとりだけで、ローカルバスはどこもこんな状態のようです。
中之条方面へ分岐する交差点のところには大戸宿の関所跡があります。(写真では見えにくいが、右側に門だけが復元されている)
万騎峠万騎峠

途中、須賀尾宿を過ぎるとまもなく終点の清水で、時刻表よりも2分ほど早く着きました。バス停標識が錆びて読みにくいです。
この近くには3つも温泉があるようです。案内標識には「かやぶきの郷」とも書いてあります。
万騎峠万騎峠

万騎峠へ

バス停を後にして国道の坂道を歩き始めると、すぐに左斜めに入るのが旧道のようです。農道のような道を行きます。
万騎峠万騎峠

まもなく薄暗いぬかるみの多い山道になります。小さな沢を渡る橋は朽ちかけていました。
万騎峠万騎峠

廃屋と別荘らしい建物の間を通り、その先で水路を渡ります。ここは水源地になっているようです。クルマもここで行き止まりです。 その先の道型はよくわかるのですが、廃道状態となっていて草木が繁り徒歩でも進入不能となってしまいます。 替わりに足跡だけの道がすぐ上の車道へ出るように続いていました。
万騎峠万騎峠

車道は先程の国道406号線です。ヘアピンカーブを上って5〜6分行くと、左へ分岐する小さな「万騎峠」の標識がありました。 この国道はまっすぐ行くと須賀尾峠を越えて長野原方面へ抜けるのです。
万騎峠万騎峠

下り道を少し行くとコンクリート橋で沢を渡ります。旧道はこの橋あたりに出てきていたようだが、その形跡は見えません。 その橋の先に石仏と道しるべが立っていました。
万騎峠万騎峠

道しるべには「右くさつ道・左志ん州道」と書いてあるのが読めます。
右の林の中を登るのが草津道です。この草津方面にも行ってみたいですが、真っ直ぐ進みます。
万騎峠万騎峠

狭いが舗装になった峠道をしばらく上っていきます。クルマはほとんど来ません。 結構上り坂が長いので、途中の路肩で休憩兼おにぎり昼食をしながら行きます。
左カーブのところに右へ入る道がありました。「歴史の道調査報告書」で確認するとこれが旧街道のようですが、30mほど入ると薮となって入れません。 通行不能の道ですが、地形図には点線で載っているのです。
万騎峠万騎峠

ぐるっと回る車道を行きます。最初は左側が谷だったのですが、右が谷になるように変わります。見晴らしは立木がじゃまをしてあまりありません。
その先で旧道の交差部を探したのだが、こんな感じで道型も見えません。
万騎峠万騎峠

12時30分を過ぎたところで万騎峠に到着しました。標高1281m、浅間や白根山などが見えるという話だが、霞んでいるため遠くの山は見えません。
大きなブナの木がありました。そのブナの木の脇に旧街道の道が出てきていました。
万騎峠万騎峠

すこし旧道に入って見ると道型は続いているが、100mくらい先からは雑木や倒木で通行困難な状態です。
峠には説明板が建っていました(右の写真はクリックすれば拡大します)が、その他は何もありません。
ここまでが東吾妻町(旧吾妻町)で、この先は長野原町になります。
万騎峠万騎峠

<平成18年6月>

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