甲州街道を行く・8

野田尻宿へ

野田尻宿に入ったところで時間はまだ11時前だが、宿場の南側にある談合坂SA(下り専用)に昼食に寄ることにします。 宿内から南に坂道を上って高速本線をくぐり、ぐるりとSAを回る形で従業員用の入口からSAに入ります。それにしてもSA迄は近いのだが坂道もあって結構時間がかかる。 いつもながらSAって平日でも混んでいるが、レストランはまだ空いていました。
昼食休憩後、約1時間ほどで今度は西側から宿場に戻ります。この西側からの方が近かったようです。 この宿には数軒の古いままの家が残されています。甲州街道この付近では一番、宿場らしい雰囲気を残しています。
野田尻野田尻

本陣前には野田尻宿の碑と案内図が立てられています。
向かい側には明治天皇休止所跡の碑が立っています。
野田尻野田尻

一時停止をして宿場を出ると、すぐに西光寺の前に出ます。ここで車道は左にカーブして中央道をくぐって行きますが、街道は右の坂道を上って行きます。
野田尻野田尻

寺の前の角には石仏や街道の案内柱があります。
綺麗に舗装された街道の坂道を上って行きます。
野田尻野田尻

その先で中央道を陸橋で渡りますが、その陸橋の路面と側壁が石畳模様になっています。
橋の上で東方を振り返ると奥に先程寄った談合坂SAが見えます。この付近、中央道は片側3車線になっているのですね。かつては2車線で渋滞の名所でした。
野田尻野田尻

陸橋を渡った先は未舗装の道になって森の中に入りますが、まもなく車道に合流します。
野田尻野田尻

少し行くと右側の斜面に「荻野一里塚跡」の標識と説明板がありますが、塚は見えないし、どのあたりに塚があったのかわかりません。
野田尻野田尻

丘の尾根のようなところの静かな集落の中を行くと、また中央道の側道になります。
街道はまた中央道を越えて北側に渡ります。このあたりの道筋は中央道に飲まれているのでしょう。
このまま直進すると上り用の談合坂SAに行けるようです。
野田尻野田尻

矢坪坂を上って

中央道を矢坪橋で渡って北側に出て、少し左に行ったところで細い道を右に上がるのが旧街道の矢坪坂です。そこには「古戦場跡」の説明板もあります。
庚申塔もあります。
野田尻野田尻

コンクリート舗装になった細い街道を行きます。そして集落の中へまっすぐ入っていきます。
野田尻野田尻

集落の先はクルマが駐車していて行き止まりみたいに見えますが、直進出来ます。前に来た時もそうでしたが、ここの家の犬にはすごい剣幕で吠えられます。
野田尻野田尻

急斜面を行く細い山道ですが、安全柵があるので助かります。良い雰囲気になってきました。
野田尻野田尻

路面を良く見ると短い区間ですが、石畳になっています。
野田尻野田尻

後ろを振り返ると眼下の景色がよく見えます。すぐ下を車道が走っています。
野田尻野田尻

しばらく上っていくと前方に新田集落が見えて来て、長い坂道もここで終わります。
野田尻野田尻

集落の入口には石仏が。
この集落もちょっとした宿場を思わせるような感じのところです。
野田尻野田尻

山梨放送ラジオのアンテナ塔の脇を通過すると車道に合流します。
旅籠風の家も道路の嵩上げで2階の部分が1階のような感じに見えます。
野田尻野田尻

犬目宿

犬目宿に入りました。ここにもちゃんとした宿の案内図がありました。 この宿もやはり大火によりほとんどの古い家が焼失したようで、今は新しい家がほとんどで、宿場の面影がありません。
(右の写真はクリックすれば拡大表示します)
野田尻犬目

販売所も平日は休みなのでしょうか。人も見えず静かな宿です。無人販売においしそうな一袋¥100の漬物があったので購入します。
宿の出口で右にカーブします。
野田尻野田尻


<平成19年2月>

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