秩父郡横瀬町の追分(山伏峠道との分岐・合流点)から旧正丸峠を越えて秩父往還を飯能方面へ向かいます。
この峠は南側に県道の正丸峠(現在は国道299号の旧道)が開通してからは旧正丸峠と呼ばれるようになったようです。
※掲載地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
(承認番号 平17総複、第339号)
- 追分〜旧正丸峠
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右に山伏峠越えに行く道を分け、途中までは緩やかな舗装の林道に改良されている秩父往還です。
しかし、倒木もそのままになっており、あまりクルマや人は入っていないようです。
林道がどん詰まりになったところは少し広くなっており、ベンチもありました。砂防提もコンクリートでは無く、間伐材で造られていました。
右側の斜面がカタクリの群生地になっており、街道はその間を上っていきます。まだ花は咲いていません。
道の斜面は石垣で保護されているのですが、写真のように崩れた土砂のために路面は埋まった状態になっています。
わずか30cmほどの平坦部を注意しての歩行です。
その先、ちょっと広いところへ出ると道筋がよくわからない状態になります。多分、土砂によって道と谷が埋まった状態になっていると思われます。雑木もまばらなので周囲も見通しが良く比較的安心できます。
見当をつけて涸れ沢の谷筋を登って行くと手書きの道標の矢印が左を指していました。ここで左方を見ると道の形が見えました。わずかですが踏み跡も続いています。
明るい雑木林の中を行くと、まもなく峠です。峠は狭い切通しになっており何も無く、道標があるのみです。尾根道コースと十字路になっていました。標高は国土地理院の地図から判断すると670mくらいですから、山伏峠よりはわずか高いです。
- 旧正丸峠〜正丸駅
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峠の東側は飯能市となり、うっそうとした杉林の中を下ります。こちらは結構ハイカーなども通るようで道もはっきりしています。
大きくカーブすると車道が見えてきます。正丸峠から下ってきた旧国道です。
この道に出たら、100mほど下ったところのガードレールの隙間に案内板があり右側に急斜面を下りると谷筋に出ます。
結構荒れた状態もあるが、下るにつれて歩きやすい道になります。
沢を数ヶ所で渡るところには、間伐材を利用した丸太の橋が架かっています。集落に出る手前には、追分からの峠道では唯一の石仏がありました。
集落に出ると道脇に八坂神社がありました。
集落を抜けて国道299号線に合流すれば、もうその先は西武線の正丸駅です。
追分から旧正丸峠までの上り1時間、下りの正丸駅までも約1時間の所要時間でした。
<平成17年4月>
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