善光寺街道(北国街道)その1

善光寺街道は中山道の追分宿の先で中山道と分かれます。今日はその分岐点(追分)から海野宿まで歩きます。この街道は北国(ほっこく)街道とも呼ばれている街道です。北国街道は滋賀県などにもあるので、北陸地方へ向かう道をそう呼ぶようです。

追分〜小諸宿まで

軽井沢から「しなの鉄道」に乗って2つ目の信濃追分駅で降ります。この駅は無人駅で、女性の車掌さんがホームに降りて切符を受け取ります。
噴煙を上げる浅間山もすぐ北側に見えます。ここは長野県軽井沢町です。
追分追分

駅から15分くらい歩いて国道18号線に出ると、そこは「18号線の最高地点」(1003m)という標識が立っていました。ここは追分宿の手前の旧中山道です。すぐ先の国道の両側に「追分の一里塚」が保存されています。
追分追分

街道は一里塚の先を右に入ります。常夜燈などもあり、なかなかの雰囲気のある追分宿です。
追分追分

今の旧宿場町は町並みこそありませんが静かで雰囲気のある古い家が所々に残っています。
追分追分

高札場も復元されていました。
実はここでデジカメのバッテリーが消耗してしまいます。(前夜にフル充電したつもりだったのだが。。。近くには電池を売っているようなところもありません)以下の写真は日を改めて2週間後にクルマで再訪して撮ったものです。
追分追分

一旦、国道18号に合流した先が「追分」(分去れ)で、街道の分岐点です。善光寺街道は右に入ります。中山道はここから少し国道を行ってから左に入ります。
分岐点には常夜燈や石仏・石碑などが立っています。
少し行くとまた国道に再合流します。ここからしばらくの間、国道18号線が街道の道すじです。
追分追分

この国道歩きは結構距離があります。下り坂なので比較的楽なのではあるが。
途中からは御代田町に入り、やっとのことで左への旧街道分岐点です。
所々に古い家もあります。旧道は狭いですが、クルマはほとんど通りません。
追分追分

結構長い距離ですが旧道は国道を歩くよりも楽しめるウオーキングです。
途中で一度、国道を斜めに横切りしばらく行ってまた国道に合流すると小諸市に入ります。
追分追分

ここで国道はちょっとした谷を築堤で渡るのですが、旧道は左に下りる道となります。十国坂である。
追分追分

しかし、旧道は谷底の川で分断されており、行き止まりとなります。向こう岸を見ると登っていく道が見えます。国道に戻って進むと、上ってきた旧道と合流して、さらに長野自動車道の上を越えた先で国道と別れて左に入って行きます。
追分追分

旧道に入ったところに「平原の一里塚跡」があるようなのですが、気が付かずに通過してしまいました。
平原の集落も結構、雰囲気の良いところです。
追分追分

集落を抜け、前方に国道が見えてきたところに馬頭観音があり、そこを左に入っていくのが旧街道のようです。
追分追分

かっての街道はこの辺を行っていたのでしょうか。今は耕地整理や国道の拡幅によりはっきりとはわかりません。
国道に出て、まもなくの先を左に入ります。
追分追分

このあたりは旧街道も旧国道ですから広い道になっています。その先の信号機のある交差点で斜め左に入る細い道が旧街道でした。
追分追分

小諸〜海野宿まで

細い道の街道はいい感じです。再度広い道に合流した先で道が3つに分かれる真ん中の道に入ります。歩きのときは気が付かなかったのですが、再訪のとき、その交差点から右へ行く道の両側に「唐松の一里塚」があるのを見つけました。新しい市道の両側にあったのです。どうして旧道側では無いのでしょうか。多分、一里塚が造られた時はそちらが街道だったのでしょう。追分から3番目の一里塚である。
追分追分

小諸市内に入ります。市内の旧街道は商店街になっており、直角に左に曲がった先は、かっての宿場町の雰囲気があります。
町並みが終わりかけるところで街道の道すじは右へ迂回するように路地へ入ります。そこで蕎麦屋を見つけてやっと昼食です。
追分追分

しなの鉄道の高架をくぐる手前に本陣が保存されていました。ちゃんと説明板もありました。
小諸には有名な懐古園があるのだが、寄り道はしないで先を急ぎます。
追分追分

街を抜けて住宅地区をしばらく歩き、わかりずらい右の小道に入って行くと「青木の一里塚跡」がありました。標識だけが立っています。
追分追分

さらに、しなの鉄道の踏切と国道を横切って西原集落を進みます。
追分追分

国道に合流して東御市(旧東部町)に入ります。また左に旧道が分かれます。
ここにカメラの電池を売っていそうな大型スーパーがあったのだが、もう今日はあきらめます。
追分追分

ここからの旧道は真っ直ぐに国道と並行して、次の田中宿へ向かって行きます。途中には旧家も点々と残っており、一里塚跡や雷電の碑を見ながら歩き続けます。
田中宿の街は道路の拡幅工事中であり、古い家も枡形も壊されてしまっていました。
追分追分

海野宿に着きました。きれいに修復されたうだつのある家並みが観光客を呼んでいます。道の中央に水路が流れているのも良い感じの町並みです。
追分追分

今日はここまで。田中まで戻って田中駅からしなの鉄道に乗って帰ります。

<平成17年5月>

その先に続く


Copyright (C) 2005 JA1KLB
inserted by FC2 system