北国街道4


北国(ほっこく)街道を歩く2日目です。昨日に続き天候も良く、今日は柏原宿から二本木まで歩く予定です。

※掲載地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
(承認番号 平18総複、第259号)
柏原宿〜野尻宿まで

北国街道地図

前夜は長野駅前泊まり。長野駅からJR信越線で40分ほど乗り、黒姫駅には8時25分に降り立つ。この駅は街道より一段低い位置にありますが、長野・直江津間では一番標高が高い駅で、標高は670mほどあります。


昨日の国道(旧街道)の交差点まで約500m戻ります。そう柏原宿は駅から少し離れているのです。
宿に出て少しの上り坂を進んで行くと平坦な道になります。地図を見ると、このあたりの標高は700mで北国街道としてもこのあたりが最高地点になるようで、ここからは下り道が多くなるようです。正面に見える山は妙高山です。
北国街道北国街道

しばらく国道を行くと信越自動車道の上を越え、右にカーブしながら緩く下っていきます。 このあたり、左に並行する山道があるのですが旧街道では無いようです。
北国街道北国街道

その先に一里塚がありました。国道の両側に保存されており、説明書きには北国街道の宿場図も載せてありました。 この図を見ると北国街道は善光寺を通らないで矢代(屋代)から松代を通って牟礼で合流する街道もあったことがわかります。
(左の写真はクリックすれば拡大します)
北国街道北国街道

一里塚の先でバイパスと旧道が分岐しますが、その道の間に入る旧街道がありました。
このあたり芭蕉の句碑がところどころに立っています。
北国街道北国街道

坂を下り回り道をしてきた旧国道と合流したところが野尻宿です。野尻湖はこの右側200mほどのところにあります。 古い町並みは残っていませんが、静かな雰囲気はある通りです。
(右の写真はクリックすれば拡大します)
北国街道北国街道

野尻宿を出ると左にカーブしながら山のすそを越えます。左を見下ろすと国道バイパスがトンネルに入って行きます。
北国街道北国街道
野尻宿〜新潟県境まで

北国街道地図
山すそを越えたところでトンネルから出てきたバイパスと合流です。
早くも「ようこそ新潟県」の看板がありますが、県境はまだまだ先です。
北国街道北国街道

しばらく下っていくと前方が開けて妙高山がよく見えるようになります。国道バイパスは高速道路のような感じとも思える雄大な「信越大橋」を渡って行きますが、旧国道と旧街道はその橋の手前を右に入ります。
かっての旧街道は旧国道に入ってすぐに右下に下りて行っていたようですが、今は藪となってしまいその形跡は見えません。おそらく電柱の電線が旧街道をなぞっていると思われます。
北国街道北国街道

スノーシェードをくぐりながらヘアピンカーブで下ります。するとその先でコンクリートガードの左下を見ると旧道らしい草道が見えています。でも今は私有地になっているような感じです。
ここの道路沿いにはくるみの木が何本かあり、季節柄クルミの実が沢山路面に落ちていました。
北国街道北国街道

2つ目のヘアピンカーブの先で旧街道が交差しており、それを入ると赤川の集落です。集落といっても今は数軒しか残っていません。
北国街道北国街道

「赤川の一里塚跡」がありました。そこから振り返ると国道バイパスの信越大橋が見上げるような高さを走っています。
北国街道北国街道

左へカーブして旧国道に合流するとトンネルを出てきたJR信越線のガードがあり、その先が関川で長野・新潟の県境です。
ここから新潟県妙高市(旧妙高高原町)に入ります。 橋の手前には駐車場とトイレがあり、太鼓型の一の橋で関川を渡れば関川の関所に到着します。
北国街道北国街道

<平成17年9月>


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