秩父往還・杉の峠(贄川宿〜杉の峠)

先回、秩父往還の杉の峠越えようとしたが、道筋がわからず引き返すことになってしまいました。 今回、あらためて再度の探索に行ってみました。

※掲載地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
(承認番号 平16総複、第659号)

贄川〜上強石

家を出るのが遅かったので秩父鉄道の三峰口駅には11時過ぎの着になりました。駅前の立ち食いうどんで腹ごしらえをし、贄川宿からスタートすることにします。
駅から歩いて5〜6分のところにある贄川宿の西出口には案内標識が立っています。旧宿の戸割り図も説明してありました。今でもこの宿は結構雰囲気を残した静かな集落となっている。
秩父往還秩父往還

宿の出口ではすぐに国道140号線に合流します。しばらく国道を歩き、猪鼻集落の先で右側の沢沿いに上る旧街道がありました。秩父往還の標識もありました。
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雰囲気のある道を少し登って行くと沢を渡ったところに土壇場地蔵が祀られています。昔は処刑場があったところのようです。
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ここに「秩父甲州往還」の方向案内標識があります。前回来た時はここからしばらく上ったところで道がわからなくなったのです。しかし、今回はこの先各所に新しい「上強石」(うえこわいし)の矢印標識が建っているのです。前回の帰宅後、大滝村役場宛に杉の峠への道がわからなかった、とメールを出して置いたのがこの設置につながったのだろうか?
いずれにしてもありがたいことだ。
秩父往還秩父往還

道は急勾配をジグザグを10回くらい繰り返して登っています。前回来たときは曲がるところを曲がらないで行ってしまって道筋がわからなくなったことがわかりました。 歩く人も少ないのでしょう、踏み跡もあまり無くて、標識が無ければ道とはわからないところもあるのです。
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杉林の中の急坂が終わると道も緩やかになって視界が開け、上強石集落や畑が見えてきます。 車道へ出るところには石仏が立っていました。山の斜面にある強石集落の最上部へ出たのです。
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上強石〜杉の峠

車道を右に少し行けば御岳山登山道の道標があり、これが杉の峠への旧街道です。ここから左へ下がる道もあり、それは荒川沿いに三峰山口を通る秩父往還であり、強石集落の中を通って国道と並行して落合で杉の峠道と合流する道である。
このあたりは林道開削によって少し旧道は付け替えられているようです。
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道はまた急な7曲りになります。道幅が細い上に落ち葉が厚くて滑りやすいので、注意しながらの登坂です。
標高が上がると道も緩やかになります。道端にある石組みの遺構は炭焼き釜の跡なのだろうか。
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ここが杉の峠です。標高は地図から判断すると770mくらいでしょう。三峰口駅が320mくらいですから、450mを登ってきたことになります。贄川宿から歩いて1時間半かかりました。 峠は狭く、おまけにあずま屋が倒壊したままになっているので、峠部分が塞がれる状態になっていました。右上の木の根元には山の神様が祀ってありました。
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