秩父往還・大滝2(大達原〜強石)

秩父往還の強石・落合間は2つのルートが有り、杉ノ峠越えの距離は短いが急峻な道と、荒川沿いに三峰道も兼ねている大達原(おおだはら)経由の道とがある。このページでは大達原経由をレポートする。

※掲載地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
(承認番号 平16総複、第659号)

大達原〜強石

この部分は最初、強石側から入ろうとしたのだが、入口がわからなかったのだ。同時に杉ノ峠へ登る道にも入ってみようとしたのだが、少し登ったところで道筋がわからなくなって断念したのだ。
このため、しかたなく大達原下まで国道を歩いて大達原に向かいます。大達原は国道からは相当高い位置にあるため、国道から車道の坂道を15分くらいかかって集落に到着だ。
そこには高札場跡があり、山口家の脇に高札場が復元されていた。それと、近くで舞台小屋の復元工事を行っていた。 ここには案内標識があり、強石方面の道が示されているのでこれを入って行きます。
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街道らしい道を少し行くと、左に曲がった先に急にトンネルが現れる。手掘りの長さ40m程のトンネルだ。
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トンネルの出口側には説明板が立ててあり、これは明治時代の開削で大正時代末の国道40号線の開通まで三峰参拝の街道として良く利用されたそうで、当然に秩父往還としての役割もあったのでしょう。
上を見上げるとオーバーハングの高い崖になっており、恐さも感じるくらいだ。
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あずま屋のあるところで、工事会社の立てた通行止めの標識が出てくるが、工事はやっていないようなので先に進みます。
すると何と落ち葉の下に石畳が見えるのです。これを見ると本当に旧街道が感じられます。
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その先には半洞門のようなところもあり、旧街道の雰囲気はなかなかなものである。
どうも工事はこの旧街道のためではなくて、下を走る国道への落石防護工事のようで、崖側にコンクリートが吹き付けられている。 一応、歩くには差し支えない旧街道だが、その崖側に防護柵が無いので注意は必要だ。
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しばらく行くと車道に合流するが、50mくらい先の光岩稲荷神社のところに道標があり、右に下りる旧街道に入ります。
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さらに進んでいくと右下の国道が近づいて来ます。
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直進が山道、右が強石の道標が出てきました。おそらく直進の山道が旧街道と思われますが、先へ行ってみると廃道状態になっており、途中に慰霊塔がある先で道は消失していた。多分、下を走る国道のために切り取られてしまったものと思われます。
山道は戻って右に行けば階段で国道に出るのであった。この階段にはちゃんと道標もあるのだが、歩道は反対側にあるために見過ごしてしまったようです。
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<平成16年12月>



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