土山宿
鈴鹿峠下り

鈴鹿峠を越えると滋賀県甲賀市土山町に入る。道は三重県側と打って変わり、緩い下りで視界が開け、茶畑が広がる。 国道トンネルのすぐ上には、あずま屋と大きな石灯籠がある。
土山町土山町

まもなく旧街道はトンネルを出た国道と合流する。しばらくこの歩道を歩くことになる。やはり峠を越えるとこちら側は天候が悪い。ここでちょっと雨がパラパラと来たが、10分くらいで止んだので助かる。
土山町土山町

しばらく国道を歩くと、前方に大きな高架橋が見えてくる。第二名神高速(工事中)だ。すると右斜めに入る旧道がある。入ったところは小さな公園になっており、観光案内地図・歌碑やベンチなどが設置されている。
土山町土山町

高架橋をくぐるとまた国道に合流するが、そこにも石灯篭や道標が立てられている。このような石灯篭や石の道標があると、街道を良く感じさせる。
旧街道は本来はここで国道を横切っていたようだが、今はその道は行き止まりになってしまっている。
土山町土山町

国道を歩いて行くと右下に猪鼻の集落が見えるようになるが、街道は分断されているようで入口がわからなかったため、出口だけを確認する。
土山町土山町

この先、ちょっとした峠(峠名不明)を越えると右に旧道が分岐し、蟹坂集落に入る。旧道に入ると喧騒が無くなってほっとする。しかし、驚いたのは野猿の10頭くらいの集団が道路や民家の屋根を飛び回っているのだ。山奥では無いこんな集落の中なのに、住民の人たちは困っているだろう。
土山町土山町

さらに進むと田村川を渡るところで行き止まりで、現在新しい橋を工事中でした。この橋が完成すればすぐ先が田村神社の森になる。
左に直角に曲がって国道に出ると、すぐに道の駅「あいの土山」に到着だ。時刻は15時ちょうど。街道歩きも寒かったのでこのような休憩施設は大変に助かる。ここで30分ほどの小休止で、テーブルに国土交通省の旧街道に関するアンケート用紙があったので記入する。旧街道(特にマイナーな)にも適切な道標や休憩施設を置いて欲しいことなどを記入して投函した。
ここで土山宿の絵地図をゲットする。この地図はアコーディオン状に折ってある横長のもので、見やすいタイプだ。この駅は熱いお茶は無料だし、窓口の応対も親切であった。また、まんじゅう2個を戴いておやつだ。
土山町土山町

土山宿

道の駅の裏を回り込むように行く旧街道に入って行くと、路面や案内板が良く整備されている。 電柱こそ撤去はされていないが、通りに面した各戸とも最近になって改装したようで関宿に比べて新しく見える。 (窓がアルミ製のカラーサッシが多いようです)
土山宿土山宿

珍しくここには街中に一里塚があったようだが、今はさすがに石柱のみである。
土山宿土山宿

この宿はほとんどの各戸に屋号が掲げられており、古い家並みを良く表現している。 本陣も複数あったようだが、今は跡の石柱が立っている。
土山宿土山宿

この宿場町も通りが長く、2Kmはあるので結構見でがある。 道の駅から歩くこと50分で国道に合流です。
土山宿土山宿

多賀道分岐

この先、少し先で右へ分岐する「多賀道」に入ってみた。 1Kmも行かないうちに野洲川に突き当たって行き止まりになるが、街道の雰囲気はあるところだ。 途中にある案内標識には「東海道」と表示されているが??(注意として「この先行き止まりに付き、下流側の歌声橋に迂回して下さい」と書いてある)
本日の歩行はここまでとし、土山西口バス停より16:54発の貴生川駅行きのバス(あいくるバス)に乗車して帰途に着いた。(最近はネットで地方のバスの時刻表を確認できるので旅の予定が立てやすい)
土山宿土山宿
<平成17年1月>




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