三国街道・トビ坂峠 今、あの中越地震から１年、その地震の直前に越えた栃原峠（堀之内町）の先にトビ坂峠があります。 このトビ坂峠は震災で長期間不通になった国道１７号線の川口町にある和奈津トンネルの上を越える旧街道です。 電車ですと北堀之内駅で下車しますが、今日はクルマを１７号線のパーキングエリアに置きます。ここには公衆トイレの設備もありました。 トビ坂峠（川口町） 国道１７号線を新潟方面へ向かい、国交省の除雪センター兼パーキングエリアの先、川口町の標識を見たらそのすぐ先を左に上っていきます。 かっての街道はパーキングあたりから上っていたようですが、今は国道に切り取られてしまっているようです。 最初の坂を上りきると石仏が迎えてくれます。 次の林の中の坂道を上っていくと、高原状に開けた畑地の中に出ます。ここが峠のようですが、広いので峠らしくは無いです。 舗装の車道は左に曲がっていますが、街道はまっすぐ農道に入っていきます。 標高は１２０ｍほどで低い峠です。国道とは５０ｍくらいの標高差です。 前方の山林の手前は道なりは農道ですが、街道は山に入り、街道らしい良い雰囲気の下り道になります。 左右に曲折しながら下りていきますが、この下を国道の和奈津トンネルが通っているのです。車の走る音や工事の音がブンブンと聞こえてきます。 足元には石畳のものでしょうか、石が埋まっています。右カーブのところには井戸らしい石組みが残っていました。 まもなく下りきって真っ直ぐに行くと、和奈津集落の中に入って上越新幹線の高架の下をくぐります。 石仏群を見ながら行くと国道に合流します。国道も各所で工事が行われています。 旧街道はすぐ先で左に入ります。 まもなく右を見ると区画整理された田んぼが見えるが、かってはこのあたりから魚野川に向かって道があったのでしょうか。 回り道して川岸近くに行ってみると小山の林の中に石仏群がありました。そのあたりが渡し場だったのでしょう。 右の写真は少し上流にある国道の和奈津橋から見た魚野川です。 ＜探査日：平成１７年１０月＞ Copyright (C) 2005 JA1KLB