東海道・小夜の中山
小夜の中山峠

旧街道は菊川宿を出たところで左に折れ、車道になった坂道を上って行きます。ここから掛川市になります。 上りの途中は茶畑が広がっています。
道もほぼ道なりにまっすぐで、主要箇所には道標が設置され、迷うことは無さそうです。
中山中山

振り返ると先ほど越えてきた牧の原台地が望めます。 約30分の上りで茶屋(子育て飴が有名らしい)のある中山峠に着きました。残念ながら茶屋は休みのようで閉まっていました。 かってはこのあたりに接待茶屋など多くの茶屋があったようです。峠と言ってもなだらかな台地であり、小夜の中山公園もあります。
この少し手前には久延寺があり、境内には夜泣き石由来の「小石姫供養塔」があるようです。ここの標高は250mくらいのようです。
中山中山

あとは緩い下り坂が長く続きます。佐夜鹿と名のついた一里塚もありました。時刻はここで1時10分、金谷駅の一里塚からここまでの4Kmを2時間かけて歩いたことになります。
中山中山

この峠道は和歌・俳句の名所でもあり、歌碑が各所に建てられています。脇には馬頭観音がありました。
中山中山

松尾芭蕉ゆかりの「涼み松」は残念なことに枯れてしまっていました。その反対側には夜泣き石に因む、山賊に殺された「妊婦の墓」があります。
中山中山

その先、かって夜泣き石のあった跡には碑が立ててありました。夜泣き石は広重の絵にも載っているようです。 現在、夜泣き石は旧道から離れた国道の中山トンネルの近くに移設されています。
中山中山

日坂宿の手前は急坂のカーブ(二の曲がり)で下って行きます。
高架の国道バイパスをくぐって旧国道を横切ると日坂宿です。その手前には「江戸時代の水路跡」が道脇に保存してありました。
中山中山


日坂宿

宿の町並みは大きく左へカーブしながら続いています。本陣跡は門だけが復元されていますが、扇屋という屋号の本陣は閉店後小学校として使われていたそうだが、今は無く跡地は幼稚園になっている。
この本陣前にはポストのような箱があり、引き出しの中に「中山と日坂のパンフレット」があり、自由に持ち帰られるようになっており、1部ありがたく戴きました。
日坂日坂

旧旅籠の「萬屋」は修繕工事のためにカバーに覆われていました。
脇本陣格の「川坂屋」は綺麗に復元されており、土休日のみ無料で開館しているようです。
日坂日坂

宿の出口近くには高札場も復元されています。日坂宿はなかなかの雰囲気の良いところでした。
日坂日坂

橋を渡って宿を出るとまもなく旧国道1号線に合流します。
国道の歩道を歩いてしばらく行くと、国道バイパスが上を通ります。
日坂日坂

そのすぐ先で旧道が左に入っていました。この旧道沿いには一里塚がありました。ここは伊達方という集落のようです。
ここで時刻は3時15分、前の一里塚から休憩時間を引いても2時間近くかかってここまで来たのです。
日坂日坂

さらに国道を掛川方面に歩きますが、4時を過ぎたところのバス停から掛川駅行きのバスに乗ったのです。
日坂日坂
<平成16年12月>



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