- 中山〜沼山
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中山峠からはカラマツ林の中のなだらかな県道で下るが、実際の道筋はもっと左側の山よりを通って集落に入っていたようです。
中山集落の昔は桜山村と中倉村の2つの村だったそうだが、今は静かな山村の風景だ。
※掲載地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものです。
(承認番号 平16総複、第468号)
集落の中ほどには一里塚跡の標識が立つ。
上りにかかったところには、大きなケヤキがある。樹齢950年、高さ36m、周囲12mというからすごい大木だ。
大ケヤキから20分ほど歩くと旧街道の入口がありました。標柱と街道の説明板が立っている。
ここは比較的坂道の少ない楽な落ち葉の道だ。いちおう峠になっているようだが、緩やかで峠の位置は特定出来ない。ここで本郷側から歩いて来て昨晩は大内宿に泊ったと言う6〜7名のハイカーとすれ違う。
その先で一旦、県道といっしょになるが沼山集落の先で再び旧街道だ。この先の下り坂には石畳も残っている。
- 大内宿
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県道を横断すると区画整理された田園が開け、農道を下って行くと小さな一里塚があった。まもなく湯の上温泉からの県道とも合流して大内宿に入る。
大内宿は保存地区に指定されてからは急激に観光地化した。そのために整備も進み、駐車場やバイパス道路も完成して、宿内は歩行者天国になり、道路面は舗装から砂道になっている。又ほとんどの家が土産品を売ったり、蕎麦店になっている。でも藁葺き屋根や両側に流れる水路など、良い宿場の雰囲気だ。昭和の初めまでは道の中央に水路が1本だったそうであるが、両側に2本の方が道が広く使えて便利でしょう。水路は洗い物や冷蔵庫代わりに利用されている。
平日でも団体客などで大賑わいである。小生もちょうど昼時なのでここで蕎麦をいただくとする。
尚、大内宿がこれだけの古い藁葺き民家が残されているのは、住民の防火意識が強く、火災を起こさなかったからだと言われています。戦火にも合わなかったのが幸運とも言えるでしょう。
<平成16年11月>
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