中山道・美濃路3

深萱〜大湫宿

深萱の茶屋本陣の角を入ってさらに雰囲気の良い旧街道を進みます。大きな中山道の案内地図板もありました。
恵那恵那

集落が途切れるとまた山の中になり、緩やかな上り道になります。
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石畳もあります。案内標識も良く整備されているので道に迷うことはありません。
林道を横切り、深萱から20分ほどで三城峠とういう小さな標柱があるところに石仏も立っていました。かってはここから三つのお城が眺められたと言うことですが、今は林の中で見晴らしはありません。
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「ばばが茶屋跡」という標識を見て下り、車道と合流しますが、このあたりが恵那市と瑞浪市との境と思われます。
こんな感じのところが風景も良く、歩いていて気持ちの良いところです。クルマも人影もありません。
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舗装の車道と分かれて草道に入ります。ここでまだ11時過ぎですが、景色を眺めながら芝生の上で昼食休憩とします。 すると後から来た街道ウオーカーに追いつかれて一緒に休憩です。話をすると東京から来た彼とは本日の宿泊先が細久手宿の大黒屋で同じなのです。私は歩くのが遅いので彼には先に出発してもらい、宿で再会することにします。
草道の先はきれいな広い遊歩道になっている「観音坂」を上ります。この頂上に近い部分は遊歩道と旧街道は違うようです。
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観音坂を上ったところの岩の上に馬頭観音がありました。あずま屋もあります。
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車道に合流して少し下れば大久後集落の立場跡です。
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集落の先で右に観音堂を見ながらまた上りにかかりますが、道脇には井戸の跡があり水も溜まっています。
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神社のある小さな峠を越えたところは炭焼立場跡です。炭焼き場もあったところなのでしょうか。小さな池に湧水が湧いています。民家の軒先のようなところですが、ベンチでもあれば休憩したいところです。
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小さな集落はすぐに通り抜け、また上ります。大井宿を出発してからいくつピークを越えたか数えていませんでしたが、確かに十三峠と言う名の通り、ここの中山道は上り下りの連続となります。しかし勾配はそれほどきつくは無いので楽です。
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「権現山の一里塚」に出ました。それにしてもこの中山道の美濃路には一里塚が良く残されています。(木曽路にはほとんど残されていません)
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この先も尾根上の道なのですが、木々が繁って周囲の見晴らしはありませんが、両側はゴルフ場になっているようです。
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石室に収納された石仏群とか湧水もあり、見るものには退屈しません。
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尾根の鞍部で車道を斜めに横切り、さらに進んで西進します。その先は「しゃれこ坂」という表示がありました。
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十三峠最後の下り坂になり、視界が開けたところで集落が見えてきます。
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左に宗昌寺とあずま屋、右に石仏群を見ながら急坂を下ると13時を回って大湫宿に到着です。大井宿を出発してから一里塚を3ヶ所通過しましたので、12Kmは歩いて来たことになります。足も痛くなりましたので少しあずま屋で休憩です。
本陣は奥に見える小学校の校庭にあったようです。
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大湫宿は古い町並みを良く残している宿場町です。
宿内で左に曲がった先にある公民館のロビーには展示パネルもあり、旅の休憩にも良いところです。ここでA1用紙大の中山道美濃路の地図の入った説明パンフをゲット。しかし残念なのはこの街には食堂や宿泊施設が無いことです。細久手よりもここで泊ってゆっくりしたいところです。
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<平成17年5月>


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