- 藪原〜宮ノ越
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思えば鳥居峠を越えてこの薮原宿まで歩いたのはもう10年も前でした。藪原から先は国道歩きが多いので敬遠していたのです。その間に昨年迄に南木曽〜京都までは完歩したのです。
今回は2泊3日で残りのここから南木曽まで歩く予定です。この時点で日本橋〜熊谷・長久保〜和田を残すのみとなります。
朝は6時過ぎに自宅を出発、JR川越・中央線経由で藪原駅には11:30に着きました。下車した人は他にひとりだけでした。途中の塩尻駅で蕎麦昼食を済ませたので、今日はもう木曽福島に予約したホテルまで歩くだけです。
中山道は駅の裏側を通っているので、200mほど北にある地下道をくぐって駅裏の街道に出ます。
藪原宿から街道を進んで行くと保存展示されているSLの前に一里塚の碑がありました。塚は無く説明板が立っています。
その先の街道は行き止まりみたいなので、国道に向かいます。
国道19号線に出ます。このあたりは片側だけだが歩道があるので助かります。
少し行くと、左側に旧道が残されています。つい最近までクルマも走っていた旧国道跡でもあり、旧街道です。
舗装道に草木が植生しており、野猿も遊んでいる道になっています。この道はもう国土地理院の地図から消えているのです。
右下を見ると菅橋という昭和初期に造られたという橋が文化遺産として保存されています。
その先、また現国道に合流します。旧街道はこの国道を横断していたようだが今は跡かたがありません。
国道をを行くと落石除けの洞門になるが、歩行者はその外側を行く歩道を行きます。
すぐ右を見ると旧街道と思われる短い道が合流しています。
木曽川沿いの景色がいいです。またすぐ先で旧街道と思われる廃道が合流してきます。このあたりは急斜面を行くので国道の改良により旧街道は消失しているようです。
左にドライブインを見ながら進んでいきます。
吉田橋で木曽川を渡った先で歩道は少し車道を離れて行きます。本来の街道では無いがこちらのほうが安全に歩けます。
国道に戻ったところで国道を横断して旧国道に入ります。この道が旧街道なのだがもうクルマは通れないようになっています。
草木が追いかぶさったり小さな落石があるので注意しながら行きます。
また国道に合流するが、そこには進入禁止の案内がありました。。。
この道も新道が出来てから廃道のようになっていますが、歩道として生かして欲しい道です。
国道に合流したところにはコンビニがあるので利用するといいでしょう。
街道を辿るにはこの先の十字路を右折します。
本来の街道はこの右側の山の中腹を行っていたようだが今は歩行者も通れません。
さらに中央線の線路をくぐったら木曽川を渡ります。
かつての街道は橋を渡ったところに右から出てきていたようだが、今は崩れて通れません。
そこには南宮神社の手洗い水が湧き出ています。
人もクルマも来ない静かな集落内の街道を行きます。
道は左へカーブして木曽川を渡るが、かつてはもう少し上流を渡っていたようです。
橋を渡ればまもなく宮ノ越宿です。
- 宮ノ越〜原野
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道祖神があります。
現在ここには木曽義仲館があるのですね。
宿場の中ほどに本陣があります。今は修復中で工事をやっていました。
わずかにかつての面影を残す古い町並みもあります。
宿の南の端に明治天皇御膳水の井戸があります。
石仏群を見ながら宮ノ越宿を抜けました。
一里塚跡があります。その先は道路改良され広くなった街道を行きます。
中央線の第5中山道踏切を渡ります。
左側に見える雪山は中央アルプスの木曽駒ケ岳でしょうか。
原野駅入口を通過します。
原野は間の宿だったようです。少しだけ古い町並みがあります。
石仏群があります。
中山道中間地点の標識を過ぎたらまもなく街道は右の細道になります。
(左の写真はクリックすれば拡大します)
- 原野から福島へ
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雰囲気のある街道を行くと、左下に下りる細い道が中山道です。ちゃんと標識が立っています。
なかなか雰囲気のある街道の道筋になりました。
道は綺麗に草刈りがされていて歩きやすいです。
その先で谷川を渡ります。
その先では車道に合流します。
クルマはほとんど通らない街道です。
その先、右の細道が街道のようですが途中までしか行けないようです。ちゃんと国道を迂回するように案内標識があります。
国道19号線に出てJR線を越えた少し先で旧街道は交差しています。そこには一里塚跡の碑があります。このあたりの一里塚は碑だけで塚が無いのが残念です。
急な坂の草道を下りて車道に合流します。
少し行くとまた国道に上がります。
国道19号線はトラックの走行が多く、断続的にダンゴ状態で飛ばしていきます。その時は風圧に注意しなければいけません。写真は切れたところでシャッターを押しました。
右下に旧街道が下りていきますが、またすぐに国道に戻ります。
その先、Y字路で国道は左のトンネルに入るが、街道は右に行って福島の関に入ります。
車道とは左に別れて福島関です。綺麗に整備されています。
関所を過ぎたら坂道を下りて車道と合流です。
福島宿に入ってきました。ここは上町です。
時刻はまもなく17時。宿場町のハイライトはこの先だが、それは明日にします。すぐそこに見える今日と明日の宿泊先のホテルに向かいます。
<平成27年5月>
次は大桑から福島宿へ
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