平成19年に復元される箱根関所
旧東海道の箱根から箱根湯本までを歩いて来ました。
小田急線の急行電車に乗って箱根湯本駅へ。ここで箱根登山電車に乗り換えます。3両編成の電車は最大1000分の80勾配をゆっくり登ります。車内は平日なのにハイカーたちが多く結構な混雑です。途中スイッチバックが3回あり、小涌谷駅に着いたところで下車し、バスに乗り換えて箱根関所跡まで行きます。
ここから箱根湯本に向かって旧東海道を歩くのです。この方が下りが多いので歩くのに楽なのです。
関所跡のバスターミナルに下車。さすが天下の箱根、クルマも観光客も多く賑やかだ。
関所は現在復元工事中であり、平成19年の完成とのこと。
早速国道1号線と並行する杉並木のある旧街道に入ります。100年を越える大きな杉に囲まれて晴れていても日差しは無く暗い感じがするところだ。一部は国道を歩かなければならないのでクルマには注意が必要だ。
まもなく元箱根で右に入って石畳の登りにかかる。とにかく大きく平らではない石が敷き詰めてあるだけだから下を見ながらうまく石に足を乗せて歩くしかない。周りは雑木林で景色が良いわけでもないので転ばないように注意して歩くだけである。
30分くらいで登りは終わり、あとは下り坂になる。急な坂には名が付けられており○○坂という標識がところどころにある。傾斜がゆるくなると石畳の無いところも出てくる。
しばらく下ってゆくと県道と挟まれた所に甘酒茶屋と藁葺き屋根の旧街道資料館がある。茶屋はハイカーとクルマがいっぱいだが、資料館(入館料70円)を見学する人は少ない。
この先は、県道と箱根新道が造られた為に旧街道はその舗装道路に吸収されて地形が大きく変わっており、旧街道は一部が消滅している。道路の歩道や階段を歩くことになる。また道路を横断する歩道橋が土砂崩れで壊れたらしく、不自然に階段が切れているところがある。
再び石畳が現れてくるとまもなく両側に一里塚が迎えてくれ、畑宿に到着だ。みやげ物屋や茶屋をはじめ寄木細工のある宿場町だ。宿内は狭い県道なのだがすぐに右下へ下りる旧街道でまた石畳になる。
畑宿までは結構いたハイカーの姿もこのあたりからはばったりと見えなくなり、人気の無い石畳を歩く。石畳の説明標識に「江戸時代の石畳」があった。良く見るとそこまでのとは石の色が違う白っぽい色だ。
その石畳の道が終わると県道に合流してしまい、歩道が無いのでクルマには気をつけながら歩くことになる。このコースはトレッキングコースという案内標識があり県道を通らない川沿いのハイキングコースが設定されているが、そのまま県道になっている旧街道を行く。
歩き疲れたので途中からバスに乗ろうかとも考えたのだが、30分に1本のバスの時間帯が悪く、そのまま先を進み奥湯本温泉街を通って箱根湯本駅には3時半頃に到着、約4時間の旧街道歩きであった。
<平成15年11月>
箱根峠へ
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