阿武隈山地の国道(福島県)

福島県阿武隈山地。ここは福島盆地(福島では中通り地方という)と太平洋岸(海通り地方)を隔てる、南北に標高1000m前後の低い山が連なる山地で、特に有名な山や観光地もない静かな丘陵地帯である。 北は宮城県、南は茨城県に達している。 鉄道ではJR東北本線と常磐線に挟まれ、南側を斜めにJR水郡線と磐越東線が横断している。
道路状況は山並みを縫って国道・県道とも距離の短い東西には比較的交通も便利になっている。
この山中を南北に長く走るあまり知られていない2本の一般国道がある。国道349号と399号線である。道を走るだけなら走りやすい道である。

<国道349号線>
国道349号線は水戸市から阿武隈山中を通り、宮城県柴田町まで。
水戸からスタートしてしばらく行き、里美村に入ると阿武隈地方には珍しい「道の駅さとみ」がある。 福島県矢祭町に入って国道118号線と一緒になるが、すぐ別れて道も細くなる。道路も2車線に改良されているところが多いが峠越えの狭いところも多い。 しかし、交通量は極端に少なく、楽に走れる。 鮫川村、古殿町、小野町、船引町など小さな町を通過して東和町には道の駅ならぬ「道草の駅」があった。さらに川俣町、月舘町で国道399号と交わる。



<国道399号線>
国道399号線はいわき市から阿武隈山中を通り山形県赤湯市まで。
国道349号と交わる月舘町から入って、いわき市まで南下し走ってみた。飯舘村付近には日光のいろは坂のようなきつい峠道もある。葛尾村、都路村、川内村を通っていわき市に出る。国道349号よりも町が少なく、周囲は人家も少ないため静かで交通は極端に少ない。
いくつも小さな峠を越えるが道幅も極端に狭いところは無く、2車線になっているところも多く安全に走れる道だ。
JR磐越東線の線路と合流すればまもなく終点のいわき市だ。


H14年3月



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