青春18きっぷの旅(1泊編)
2003冬

<プロローグ>
日帰りの旅は手軽な点でいいが、行ける範囲は近距離に限られる。たまにはもっと足を伸ばして宿泊を伴う旅もしたいですね。 そこで日帰りでは行けない高山本線を回るコースを1月の連休に富山1泊で旅してみました。 高山に宿を取れば帰りに飯田線を回れるのだが、高山線は夜間乗車にならないように富山に泊るコースとしたのです。


森林公園
07:45
 ↓ 東武東上線
08:11
川越
08:18
 ↓ 川越・八高線
09:33
八王子
09:39
 ↓ 中央快速線
10:21
大月
10:40
 ↓ 中央本線
11:37
甲府
11:44
 ↓ 中央本線
13:52
松本
14:04
 ↓ 大糸線
14:52
信濃大町
14:54
 ↓ 大糸線
15:56
南小谷
16:13
 ↓ 大糸線
17:05
糸魚川
17:17
 ↓ 北陸本線
18:30
富山
  (泊り)
富山
07:35
 ↓ 高山本線
09:27
高山
10:23
 ↓ 高山本線
13:13
美濃太田
13:30
 ↓ 高山本線
14:03
岐阜
14:30
 ↓ 東海道本線
15:37
豊橋
15:44
 ↓ 東海道本線
16:18
浜松
16:20
 ↓ 東海道本線
17:29
静岡
17:31
 ↓ 東海道本線
19:16
小田原
19:26
 ↓ 東海道本線
20:47
品川
20:56
 ↓ 山手線外回り
21:24
池袋
21:30
 ↓ 東武東上線
22:27
森林公園

<出発〜中央本線>
朝7時35分森林公園始発、前回の日帰りに比べて今日は出発が遅い設定だ。JR川越駅では18きっぷに日付印を押してもらい、八高線の103系に乗る。川越・八高線は2年前までの小生の通勤経路だったが、土曜日とあって空いている。使用車両は現在も103系と209系と変わっていない。
八王子では「スーパーあずさ」を見送ったあとの205系の大月行きに乗車。3連休の初日ではあるが中央線にはスキー客はいないのか座席も空席が目立つ。でも特急は混んでいるようだ。

大月駅の富士急ホームには「富士山特急」というJRの165系パノラマ車を改造したような電車が派手な塗装で発車を待っているのが見えた。 ここで115系6両編成に乗り換え、勝沼あたりでの甲府盆地の展望を期待したが、今日は富士山・南アルプスとも霞んでいて見えない。勝沼駅ではスイッチバック時代のホーム跡が残っているのが窓のすぐ下に見えた。中央本線にはこのようなスイッチバックだった駅が何駅もいくつもあるのだ。
山梨市では特急あずさに追い越される。この中央線では八王子駅でのあずさを含めて5本の特急に先行されるが、そんな時ホームに降りて列車の写真を撮るとかの楽しみもある。甲府ではちょうど昼時になるので、ホームで駅弁を買って乗り継いだ車内で食べる。駅弁も種類がいろいろあっていいのだが、冬は冷たいのが難だ。
今日も天気がいいので八ヶ岳は綺麗に見える。左側には南アルプスも見えるのだが逆光なのでシルエット状態だ。中央線の甲府・富士見間は山と雪の風景が良いところだ。


ホームの露天風呂で有名な上諏訪駅の先では諏訪湖が見えるのだが、凍っているのかいないのか遠いのでかわからない。 松本には13:52着。

<大糸線〜北陸本線〜富山>
松本では10分程の接続で大糸線に乗り換え。2両編成のワンマンだが新しいJR東日本の車両だ。ここからは北アルプスの山の風景を期待したのだが、山頂付近には雲がかかりちょっと残念。でも車窓は雪の風景が楽しめる。途中の仁科三湖も小さな中綱湖だけが凍っていた。まもなく標高800m余の峠を越える。(先ほど通って来た富士見駅はここより高く955mある)
白馬付近の冬はやはりスキーのメッカ、スキー場の賑わいを見ながら電車は進んでいく。
南小谷では単行気動車のワンマンカーに乗り換え。16:13発、ここからは険しい姫川沿いの谷間を下っていく。南小谷・小滝間は5年くらい前に大水害で長期不通になった区間だ。
冬は16時を過ぎると特に谷間では暗くなり、写真も撮りにくくなる。雪景色の車窓を見ながらいくと、根知という駅でスキーヤーの団体が乗り込んできた。この近くにスキー場があるようだ。
糸魚川からは特急583系の改造電車。これはかっては電車寝台だった車両だ。座席のボックスシートや網棚上の上段ベッドなどにその面影が良く残っている。以前、北海道や九州へ出張時には好んでこの電車寝台を利用したものだ。B寝台でもベッドの幅が広く、進行方向に頭を向けられたのだが、寝台のセット・収納に手間がかかるのが欠点だった。 富山には18:30に着。ホテルは屋根続きの駅前に予約している。

<富山〜高山本線〜東海道本線>
富山発高山行きは写真のように北陸線のホームの端にある小さな専用ホームだ。気動車は新車だが、いかにもレールバス的な車両の2両編成だ。
雪景色の中を快走して笹津までは富山平野、その先は山に入りスピードも落ちるが渓谷沿いの樹氷がきれいだ。

小雪の舞う猪谷駅では10分程度の停車(ここからは乗務員がJR西日本からJR東海に変わる。列車交換も無く、トイレ休憩のような感じ)があり、写真を撮ったりする。
高山では1時間近く接続時間があるので、下車して徒歩10分ほどにある朝市と上三之町の町並みを足早に見学する。雪の高山もいい。連休とあってか結構観光客も来ているのだ。
高山からの気動車は古いキハ48型で、冷房装置が網棚の上に付いており、窓も開かないように固定されている。 1つ先の飛騨一ノ宮駅の先で日本海と太平洋の分水嶺を長いトンネルで越える。トンネルの出口は標高714m。 この先、下呂温泉あたりまで雪景色の綺麗な山間風景がトンネルも無く楽しめる。白川口を過ぎてから信号所や駅での停車が多くなってきた。ローカルな停車駅では清涼飲料水の自動販売販売機くらいしかなく、昼食をどうしようかと考えていたが、美濃太田駅の15分の待ち時間のホームの立ち食いそばが美味しかった。しかし、このそば屋は列車の停止位置から見えない離れたところにあった。

(高山市上三之町の町並み)

(高山本線の車窓風景)


美濃太田からは45分の乗車で岐阜に到着。 ここからは東海道線を4回乗り継いで行く。東海道線も遠距離直通電車が無くなり乗り継ぎが多くなったが、接続は都合よく組まれている。4回の乗換えとも接続時間は2〜10分と好接続だ。

右の写真は名古屋の手前で名鉄特急と併走する。
東海道線もしばらく各駅停車に乗っていなかったから、新駅や駅舎の橋上化など、結構変わっているのが目に付いた。 普通列車の乗り継ぎでも岐阜から品川まで所要6時間半だから結構早いものである。 この後、品川、池袋で乗り換えて22時半過ぎに帰宅。
(平成15年1月)


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