青春18きっぷの旅(日帰り編)
2002冬

<プロローグ>
青春18きっぷ、これは全国のJR線全線の普通列車に乗り放題のとくとく切符である。春・夏・冬限定であるが1日¥2300(5日分計¥11500)で全国乗り放題は価値がある。今回、久しぶりにこれを利用した日帰り乗りまくり旅の紹介です。
このような乗りまくいり旅の計画を立てるのには、まず時刻表を見ながらいかに効率の良い(乗り換え待ち時間を少なく)コースを見つけます。最近は「時刻表ソフト」があるので、それを利用すれば簡単にコース計画が立てられる。 今回はローカルな御殿場線と身延線・小海線を回るコースを旅行してみました。


森林公園
05:51
 ↓ 東武東上線
06:51
池袋
06:57
 ↓ 山手線内回り
07:24
品川
07:27
 ↓ 東海道本線
08:37
国府津
08:40
 ↓ 御殿場線
09:59
沼津
10:21
 ↓ 東海道本線
10:41
富士
10:46
 ↓ 身延線
13:35
甲府
13:56
 ↓ 中央本線
14:37
小淵沢
15:08
 ↓ 小海線
17:23
小諸
17:27
 ↓ しなの鉄道
17:51
軽井沢
18:05
 ↓ JRバス
18:39
横川
18:55
 ↓ 信越本線
19:26
高崎
19:43
 ↓ 八高線
20:34
小川町
20:44
 ↓ 東武東上線
20:57
森林公園

<出発〜御殿場線>
最寄り駅の森林公園駅を朝の6時前に乗るのは初めてだ。冬の日の朝は寒い、東上線の急行池袋行きは空いていることもあり暖房の効きが悪くて寒いが、1時間の辛抱だ。池袋駅ではJRの改札口で、18きっぷに日付印を押してもらう。利用可能日はこの日付印で識別されるのだ。このため自動改札機は通れない。池袋・品川・国府津と乗り換え時間が数分だが、電車の遅れも無くスムーズに乗り換え。
御殿場線は2両編成のワンマンカー(ドアは半自動)だが車掌も乗っていた。しかし、ドアの開閉は運転士が行っており、車掌氏は切符の発売と回収に専念しているようだ。松田あたりに来たところで、近くにいたギャルの2人連れが東海道線と間違って乗ってしまったらしく、車掌からこのまま沼津まで行って浜松行きに乗り換えるよう言われていた。この電車が沼津行きと表示しているから間違えたのだろう。まあ、御殿場線の旅を楽しんでもらいたかったが、そのうち二人とも寝込んでしまった。
この線は先日、駿河小山までは廃線跡探訪に来ているが、再度車窓から確認しながら行く。 この御殿場線は今は単線であるが、かって丹那トンネルが出来るまでは東海道本線であり、複線だった形跡が現在も良く残っている。特に山北を過ぎると旧トンネルや鉄橋跡などが面影を残しているのだ。 御殿場からは富士山が真近に見えるのがいい車窓の風景だ。富士岡・岩波付近では千分の25の急勾配が続くため、かってはスイッチバックの駅になっていたそうだが、車窓からはあまり勾配も感じられない。

<沼津〜身延線>
沼津からは東海道線の浜松行きに乗り換え。東京方面からの接続もあるので4両編成の電車は立客も出る。小生は5つ先の富士駅で乗換えだ。右方向に冬晴れの富士山を見ながらまもなく富士駅へ到着。
身延線も2両編成のワンマン電車だ。身延線は富士宮までは複線になっている。このため時間帯によっては10分間隔の運転を行っている。東海道線はこの付近は1時間に4本程度なのに。
富士宮を過ぎると電車は大きくU字型のカーブで向きを南に変えて峠を越える。この時、富士宮の町と富士山の眺望がすばらしい。峠の先は富士川沿いに出る。
電車は川幅の広い富士川沿いに進み山梨県に入り、しばらくして身延山のふもとの身延駅に到着。ここで特急の追越しがあるため24分間の停車の案内がある。ちょうど昼時なので改札口を出て待合室で立ち食いのうどんを食べる。駅舎や駅前もさすが観光地の玄関だけあってか整備されて綺麗になっている。
ホームに戻るとまもなく交換列車も到着して発車時間になった。
身延線は山沿いを走るため勾配やカーブが多くスピードが遅い。この電車も評定速度は時速30Kくらいだろう。 最後のトンネルを抜けて鰍沢口に出るとやっと甲府盆地が開ける。途中駅からは車掌も乗車して乗客もにぎやかになり、まもなく甲府に到着する。

<甲府〜小海線>
甲府駅の1番線ホームでは20分ほど中央線を待つのに日陰のため風が冷たいが、まもなく小淵沢行きが入線。中央線はこの先、左に南アルプス、右に八ヶ岳を見ながら穴山・長坂などの急勾配を行く。
小淵沢では30分待ちでの接続だが、すでに気動車が来ているので車内で待てるから暖かい。このあたりから車窓はこの先、軽井沢あたりまでは一面の雪景色になっている。
小海線発車後まもなくの大カーブあたりでは後方に富士山が綺麗に見えた。冬ならではのことであろう。まもなくの清里や野辺山、夏は避暑客で賑わうが冬は閑散としている。この先野辺山までは丘の上を走るが、次の信濃川上からは谷底を走るため、4時前であるが日が陰って車窓景色も見えにくくなり、小諸には着くころはもう外は真っ暗であった。途中の新幹線佐久平駅はさすが周辺が賑やかそうに見えた。

<しなの鉄道〜横軽〜帰宅>
小諸でのしなの鉄道への接続は4分。ここでは切符が別に必要である。しかし、小諸駅の構造はJR時代と同じで、しなの鉄道との改札は無い。ホームは陸橋を渡って隣ホームだ。切符は発車後に車掌から購入。車掌もJRと同じような切符の自動発券機を持っていた。
暗闇の中を軽井沢に到着。ここからはJRバスで横川へ向かう。バス停は駅前の一番東のはずれにある。夜は暗くてわかりにくいから要注意だ。ほぼ満席で定刻に発車。軽井沢は冬でも賑やかなショッピング街を横に見ながらバスは碓氷バイパスを経由して横川へ下る。鉄道なら20分だったがバスは30分で横川駅。(ダイヤ上の所要時間は34分になっている)
横川駅周辺もその後、だいぶ変わったようだが、暗くては良く見えない。電車の着発も1番線折り返しがメインになっている。3番線には旧特急のあさま編成が留置されている。
横川駅は横川−軽井沢間が廃止されてからはローカルな終着駅になった。しかし、信越本線の名称はそのままだ。
この後、高崎で八高線、小川町で東上線に乗り換えて21時過ぎに帰宅。
(平成14年12月)


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