- 創刊号
- 「SLダイヤ情報」は昭和47年11月に10月改正ダイヤに基づいた内容で創刊号が発売された。
消えゆくSLを撮影するには待ちに待った情報誌であった。
この10月ダイヤ改正では幹線の奥羽・羽越・磐越西・伯備線などをはじめ、小海線などのSLが廃止となったが、北海道や九州地方ではまだまだ全盛であり、本州でも中央西線や会津線の貨物列車はすべてSL列車でした。
北海道地方のSL配置図(昭和47年10月現在)
- 第2号
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昭和48年4月改正では北海道や九州地区の一部のローカル線区でSLが消えて行きました。しかし主な幹線ではまだまだですが、中央西線の電化が7月と決まりました。
中央西線のSL運転ダイヤ(昭和48年4月改正)
- 第3号
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昭和48年10月改正、北海道や九州地区でも徐々にSLが消えて行きます。SL本数の多かった中央西線も7月で終わり、関東近辺ではかろうじて会津地区に残っている状況です。
本州中部の運転線区(昭和48年10月改正)
- 第4号
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昭和49年4月改正は、日豊本線電化、本州では東北北部から煙が消え、七尾線も無煙化されました。
日中線にはC11が混合列車(客車と貨物の混合)を牽引していた。
- 第5号
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昭和49年11月、会津のC11が廃止され、山陰や筑豊地区でもSLからDLへの移行が進んでいます。
C57の運用表。室蘭本線で最後まで活躍した。
- 第6号
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昭和50年3月改正、ついに中部・山陰・九州地区の無煙化が完了し、残るは北海道のみとなった。
- 第7号
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昭和50年10月改正。北海道の室蘭本線とその近辺のみが残りました。しかし、それも12月には最後のSL列車が走ることになります。
国鉄最後のSL運転線区
- 第8号(鉄道ダイヤ情報)
- SL列車の消えた昭和51年6月。4月に発行されなかったので休刊かと思いましたが、「鉄道ダイヤ情報」と改称されて夏号として復活しました。
SLファンとしては複雑な想いですが、徐々にその他のジーゼル・電機や電車列車も注目されるようになるのです。
尚、この情報雑誌はその後、月刊誌となり発行ナンバーも平成13年には200号を越えている。
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