飯田線の旅

 前日は名古屋駅前泊り。6:37発の東海道線豊橋行きに乗車。途中の岡崎駅では寝台特急さくら号東京行きに抜かれる。
 豊橋で8:08発の飯田線中部天竜行き119系の2両編成に乗り換える。 車内は通学の高校生達でにぎやかである。豊橋駅もいつの間にか橋上駅が 完成していた。
 飯田線は豊橋から2区間ほどが名鉄線と線路を共用して走り、2つ目の橋を 渡ったところで右方向へ別れる。 豊川とそのひとつ先の三河一宮で高校生達はひとり残らず下りて行き、 残った一般乗客は10数名になる。それも大部分の客は新緑と渓流の きれいな川のある三河河合駅で下車してしまい、私ともうひとりになってしまう。
 ところで、この飯田線電車のドア扱いであるが、ドア開けは運転手が 行っており、締めを車掌が行っているのだ。そのため、停車してから ドアが開くまでに少々時間がかかっている。車掌は券売をしている ためなのか、一般のドアから下りて無人駅での集札を行っている。また乗車客が いない駅ではドア開時間が極端に短く(2〜3秒)、ちょっともたもたして いる客は降車しないうちにドアが閉まってしまうのでは無いかという感じだ。
 中部天竜には9:57、定刻到着。接続する飯田行きの発車までは 30分程あるので途中下車する。そう、この駅には「佐久間レールパーク」 がある。10時開店だから暇つぶしにちょうど良いので、早速入場して みる(乗車券を持っていれば入場無料なのだ)。室内には鉄道模型や古い部品展示、屋外は古い車両の展示を行っている。展示車両は結構揃っているのだが、古い車両も初めて 目にするものばかりで、いまいち感動などは無い。展示を見学しているうちに 特急伊那路号が飯田方面に走り去っていった。 大嵐駅での列車交換
 10:30発の飯田行きは先ほど乗ってきた車両だ。 水窪駅からは郵便屋さんと坊さんが乗って来て、長いトンネルを くぐった次の駅の大嵐駅で下車していった。車窓左側下には佐久間湖が見える。このあたりは殆どがトンネルで よくこんなところに鉄道をひいたと思われる。でも開けたところには必ず 民家がある。やはり鉄道があるおかげで過疎を防止しているように思える。
 飯田に近づくにつれて乗客も増え、風景も開けて、終着飯田には12:24着。 ここでさらに13分後の快速上諏訪行きに乗り換える。昼時なので1番ホーム まで行って駅弁を仕入れる。この快速は169系で座席が新幹線のものに 変更された車両で、テーブルやリクライニングが使えるのがうれしいが、本当は 以前のボックスシートの方がいいのだが。。。 伊那あたりまで来ると満開は過ぎているがまだ桜の花が咲いている。
 ホームに露天温泉風呂のある上諏訪駅へは14:49着。 ここでさらに高尾行きの鈍行に乗り継ごうかとも考えていたのだが、15:09発の あずさ号が空いていたので、それに乗車。八王子経由で帰宅した。
 (1998/4月)


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