- ●群馬県●
<信越線横川−軽井沢の廃線跡>
- <昭和38年廃止の旧線跡>
明治26年にアプト式鉄道として開業した信越線の横川−軽井沢間。
昭和38年には新線が複線で開通してアプト式は廃止された。
廃線跡沿線には古い煉瓦造りの丸山変電所やめがね橋・トンネルなどが保存されている。
現在、旧線跡は遊歩道化する工事が行われている。既にトンネル内は照明も完備している。
<平成9年廃止の新線跡>
・横川付近
平成9年の長野新幹線の開通により廃止となった新線の方は、平成11年秋現在、線路や架線などもそのまま残されている。
線路こそ錆びているが、いつ列車が走ってきてもおかしくない状態だ。
平成11年4月には横川駅の西方に「碓氷峠鉄道文化村」か開設され、その歴史や機関車・車両などを見ることが出来る。
・丸山変電所
丸山変電所のレンガ造りの建物の中はかってはバッテリーが林立し、坂を上がる機関車に変電だけでは間に合わない電力を補充供給していたのである。電力が充分に確保出来なかった時代の物語になっている。
・熊の平駅
旧線時代にも単線なのにトンネル跡が2穴あるのは、山と山に挟まれた駅での待避線用であり、有効長を確保するためのものであった。
旧線時代のホームと新線時代の変電所の建物もそのまま残されている。
(平成11年10月)