- ●北海道●
<戸井線の未成跡>
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松前線の廃線跡を一通り見た後、まだ時間があるので戸井線の跡へ行ってみることにします。
戸井線は戦前に戸井要塞の建設のために計画された函館市五稜郭から戸井町までの未成線である。
それも終戦により工事途中で放棄されたのである。
今日はレンタカーなので、函館市街地を避けて湯ノ川温泉の先(函館空港付近)あたりから探索を開始してみます。
しばらくは大部分の跡地が道路に転用されているようで、その道を走っていきます。直線なのだが、川を渡るところは曲げて道が造られている。
しばらく走っていくと、道路は急カーブして左に行ってしまうが、廃線は直進して草むらになっていました。
海岸を走る国道278号線に出ると、その国道バイパスに転用されているところもあります。
終点の戸井に近づくと左上に煉瓦造りのアーチ橋がありました。見応えのある遺構です。
この先にも同様なアーチ橋があります。戸井の町に入ったところで、引き返します。国道を逆に走ると、砂利道の廃線跡が発見出来たので、その道を通って帰ることにします。
道型としては線路跡ですが、特に何もない道が続きます。
この戸井線跡は海岸よりも一段高いところを走っています。
直ぐ下を走るのは国道で、小さな漁港も見えます。
ここでクルマは先に進めなくなります。
多分、この先は往路に通った舗装の道に続いているのでしょう。
(平成18年7月)