●北海道●
<士幌線の廃線跡>

この士幌線は大正14年に帯広・士幌間が開業し、昭和14年には十勝三股まで開業したが、昭和52年に糠平以北、63年には全線が廃線になった。

〜糠平湖周辺〜
1日で2つの廃線跡を見たいので、ちほく高原鉄道の足寄から最短距離の道を糠平湖に向かいます。
上士幌に出て国道273号に入れば旧士幌線の沿線なのだが、クルマの車窓からはあまり跡が見えないのだが、 最初のトンネルを出た先でやっと音更川対岸の中腹に落石防護やアーチ橋が見えて来た!
さらにいくつかのトンネルを抜けた温泉街の手前に「鉄道資料館」があり、ここが糠平駅の跡である。入館料は¥100。館内では士幌線の廃線跡や関連品の展示やビデオ上映などを行っている。 さらにNPO団体が作成した廃線跡の案内地図を¥100でゲットする。館の裏には後で付けられたような線路と車掌車が置いてある。
士幌線士幌線

廃線跡は 糠平温泉街の先を右折してしばらく国道を行くと3Kmの直線道路がある。このあたりはずっと右側の糠平湖との間を廃線跡が走っている。 その先に右に入れる細道を見つけて廃線跡にクルマを止める。と、湖の対岸にダムが造られる前の旧線のタウシュベツ橋梁が見えました。かなり遠いので望遠で撮ってみました。
士幌線士幌線

湖の終端を過ぎるとトンネルがありました。音更トンネルと思われます。
士幌線士幌線

その先には幌加駅の跡がありました。駅名標や説明板は新しく建てられたようです。周辺には駅舎や建物は残っていませんがホームと線路が残されています。こんな感じがいかにも廃線跡の雰囲気がします。
士幌線士幌線

幌加駅から先もまっすぐな線路跡が続いています。左の建物はこの付近唯一の建物の国土交通省の除雪センターです。新しい説明板が建てられていました。 かっては駅の周辺は多くの林業系の人たちが住み、賑わっていたと言うことです。
士幌線士幌線

国道脇のコンクリートのアーチ橋です。柵がしてあり、渡れないようです。この士幌線にはこのようなアーチ橋がいくつも残されているのです。
士幌線士幌線

終着駅だった十勝三股駅跡には草木(ルピナスの自然花園)保護のための遊歩道(木道)が造られています。駅の痕跡は無くなっていました。
先へ続く行き止まりの線路跡の先には大雪山が見えています。かっての構想ではこの先、留辺蘂まで線路を延ばす計画もあったようです。
士幌線士幌線

(平成18年5月)
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