●静岡県●
<佐久間線(未成線)>

浜松と中部天竜の間を結ぶ鉄道が計画され、旧国鉄二股線の遠江二股(現:天竜浜名湖鉄道の天竜二股)から北に向かって昭和42年から工事が始まった。しかしその12年後には工事中止となり、用地は天竜市に無償譲渡されている。
現在でも始点の二股から約10Kmの未成線跡は概ね良く残されている。跡を歩行することは一部を除いて難しいが、築堤や橋脚・トンネルなどが良く残っている。
跡地はほぼ国道152号線に沿っており、まず「道の駅相津」にクルマを止めれば裏に築堤に上がる階段が作られている。そこで北の方向を見れば橋台とトンネル、南を向けば天竜川を渡る遊歩道に変身した橋が見える。
道の駅相津の裏で 廃線の橋脚を利用した歩道橋

ここから南下すれば未成線はもう1回天竜川を渡って船明地区に出、トンネルと長い築堤を見ることが出来る。
トンネルから築堤へ 延々と続く築堤

天竜市内に近づくとちょっとした川に橋脚の跡、さらに2つのトンネルの先が始点の二股駅である。
小山のそばを行く築堤 市内に近い橋脚

(平成15年5月)
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