- ●新潟県●
<頸城(くびき)鉄道の廃線跡>・・・昭和46年廃止
- 新潟県のほくほく線沿いにあった頸城鉄道の廃線跡のレポートです。
熊谷駅から日曜朝の一番下り普通電車(6:16発)に乗り,高崎と水上で乗り継い
で越後湯沢には9時前に着きます.
ここから北越急行の電車に乗り換えます.直江津行きの直通単行ワンマン電車は
特急はくたか号のあとに発車です.このワンマン,1両編成のため六日町からは混雑して
きました.休日くらいは増結して欲しいものです.でもスピードは速く,最高速度は
110Km/hを出します.
私は浦川原駅で下車しました.駅は無人であるが,駅舎や駐車場はりっぱである.
この浦川原がかっての「頚城鉄道」の終点だったところである.この線は「鉄道
廃線跡を歩くパート2」の本では昭和40年代の廃止とある.旧駅はちょっと離れた
ところにあったようですが,このあたりの廃線跡はあまりわからない状況だ.頚城バス
の営業所が旧駅とのことだが,「頚城バスの発祥の地」という説明板があるのみだ.
ちょっと寂れた感じはするが、村の中心的な感じはあるし、中央を国道253号線が走っている。
さあここから,西に向かって歩き始める.しばらく廃線跡は国道になっており形跡は
つかめないが,飯室では給水タンクと桜の木で駅跡らしい雰囲気があり,その先の田圃の
中に長く続く草地の築堤と橋桁でやっと廃線跡の感じが出てくる.しかしそれも1K程で
その先が背の高い雑草の茂る雑木林に消えていた.その先の反対方向から見当をつけて少し
林の中に入ってみると、小川にかかる10mくらいの橋桁がそのまま残っていた.
その先,旧大池駅付近はりっぱな道路となり駅がどのあたりなのかは全くわからない.
花ケ崎駅付近も道路化の工事中で,何も無くなっています.さらにその先の百間町駅迄
歩いて行きましたが,一部を除いてほとんどが新道(バイパス道)に変わっています.
百間町駅跡には「頚城鉄道発祥の地」という碑が立っており,駅前通りもあり雰囲気が
残っています.
ここから先はどう行こうかと考えたのですが,直江津方向を見ると新道と田圃だけの
ようなのでここで探索は打ち切り、ほくほく線の
くびき駅へ向かうことにします.疲れたのでバスに乗りたいのだが、時間帯が悪いので歩くことにする.ほくほく線
の見えるところに来て,列車の撮影をしたりして,やっと駅に到着.それにしてもちょっと歩き疲れた。
このくびき駅舎もドーム状のりっぱな駅だ.
16:11発の列車に乗る.ワンマンの運転席の後ろは幕はなく,立ち席で
前方展望が楽しめます.(まあ,殆どがトンネルでトンネルの中にも駅がある)
六日町でJR上越線に乗り換え,越後湯沢からは新幹線で帰途につく.
(A.Kaneko 1997/6)